地球大進化(6) ヒト

2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第6回目「ヒト」を視聴しました。
200年前にヒトはチンパンジーと分岐しました。その後、20種類の人類が出現しました。ついに西アフリカで、ネアンデルタールとホモサピエンスが4万年前に出現、ネアンデルタールは3万年前に滅びましたが、現人類は世界中に拡散しました。ホモサピエンスとネアンデルタールの違いは喉の長さの長短です。すなわちホモサピエンスの方が長く、複雑な言葉を発することが容易でした。言葉の発達により生き残ったと考えられます。備忘します。
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荒ぶる星・地球の大変動に翻弄(ほんろう)されて、生命のとった戦略は多様性でした。私たちヒトも環境変動に対して、多くの種を生み出しては、そのうち一つの種が生き残るというプロセスをくり返してきました。およそ200万年前のホモ・エルガステルとパラントロプス・ロプストス。3万年前に絶滅したネアンデルタール人ホモ・サピエンス。両者の違いは何だったのでしょうか。46億年の旅の終点、人類誕生の謎に迫ります。
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地球大進化 (5) 大陸大分裂

2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第5回目「大陸大分裂」を視聴しました。
5000万年前に10キロの大隕石が地球に衝突し、恐竜は寒さのために絶滅しました。その後に地上に君臨したのは肉食鳥でした。これもアジアの肉食獣に滅ぼされました。霊長類の祖先はこの頃に目を進化させ、効率的なエサの取得ができるようになりました。備忘します。
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恐竜絶滅後、地上に君臨したのは巨大な肉食鳥でした。北米に生息していた私たち霊長類の祖先は、巨大鳥との争いを避けて樹上に生活するようになり、立体視を発達させます。ところが、大陸大分裂で南極が氷の大陸と化して地球は寒冷化、熱帯雨林が減少して、霊長類をエサ不足に陥れます。霊長類は効率的にエサを見つけるため、さらに目を進化させます。高い視力を得た霊長類は、表情を使ったコミュニケーションを構築し始めました。
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地球大進化(4) 大量絶滅

2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第4回目「大量絶滅」を視聴しました。
現在のシベリア方面で、数千キロの大噴火が起き、温暖化と低酸素で生物の98%が死滅しました。この低酸素に適応した生物が恐竜でした。哺乳類は陰でひっそりといきることになりました。この時に、哺乳類には、おなかの中で子供を育てるという進化がおこりました。備忘します。
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2億5000万年前、生物の98%が死滅しました。最も打撃を受けたのが人類の直系の祖先、哺乳類型は虫類です。地底マグマの大噴出スーパーブルームによる史上最大級の火山噴火で二酸化炭素が増え、海底のメタンハイドレード融解で発生した膨大なメタンガスが、温暖化と低酸素状態を招いたからでした。呼吸効率改善のために横隔膜を進化させた私たちの祖先は、胎生で子供を産み、母乳で育てる独自のシステムを作り出します。
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地球大進化(3) たいりくからの離脱


2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第3回目「大海からの離脱」を視聴しました。
4億年前、肉食の魚に似た捕食者に追われたヒトの先祖は生き残るために「手」を手に入れました。酸素不足に対応するために「肺」も手に入れました。この時代から植物が生命環境に大きな影響を及ぼすようになりました。備忘します。
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4億年前、大陸移動により生存に適した浅い海が減少し、生存競争が激化しました。私たちの祖先である魚類のユーステノプテロンは、弱者だったため浅い海を追われ、大陸の内部にできた淡水の新天地へ進出します。その進出を助けたのは、地球最初の木アーキオプテリスです。淡水域での酸素不足や激化する生存競争に勝ち残るために、私たちの祖先は肺で呼吸を始め、手を進化させました。その進化が上陸への決め手になったのです。
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地球大進化(2) 全球凍結


2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第2回目「全球凍結」を視聴しました。
仮説の連続で、正しいかどうか全く見当もつきません。しかし6億年前に1000メートルを超える雪と氷に地球が覆われたのは事実です。驚いたことに地下3キロメートルの塩の中に生命は生き残っていました。実にしぶとい! もっと驚いたのは、6臆年前の微生物が再活したことです。備忘します。
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およそ6億年前、地球は平均気温マイナス50℃以下、真っ白な氷で覆われていたことがわかってきました。この頃、地球を訪れた宇宙人がいたら、死の星だと思ったかもしれません。この全球凍結状態は数百万年も続き、生命を絶滅の淵に追い込みました。しかし、この危機をくぐり抜け、小さな生命が地球を酸素あふれる星に作り変えたとき、微生物に過ぎなかった生命は、大量の酸素とコラーゲンを使って大型生物へと進化したのです。
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地球大進化(1) 生命の星


2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第1回目「生命の星」を視聴しました。山崎努さん67歳の出演です。
地球誕生の46億年前を1月1日、現在を12月31日24時として時間の長さ(スケール)を解説しています。巨大隕石が十個以上衝突してできたのが地球のはじまりです。40億年前に、直径400キロの隕石、最後の衝突がありました。その時の「大蒸発」でも生物(微生物)は生き残りました。
67年という山崎努さんの年齢(時間)は、このスケールではたったの半秒です。人の生涯は一瞬です。儚いなあ。備忘します。
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「母なる地球」と呼ばれるこの星は、かつては大変動繰り返す「荒ぶる父」のような星でした。生命は、地球の大変動による絶滅の危機を何度も乗り越えてきました。私たちの祖先が微生物から人間へと新規進化してきた背景にも、地球46億年の数々のドラマが隠されています。最新科学と映像技術で描く、「地球大進化 46億年・人類への旅」7回シリーズ。俳優・山崎努がご案内します。
「生命の星」最新の研究で、地球は大変動をくり返して生まれた星であることがわかってきました。その中でも、最大の変動は40億年前に起きたと考えられている「全海洋蒸発事変」です。直径400キロもある巨大隕石の衝突によって、すべての海洋が蒸発し、海底さえも溶け出してしまうほどでした。この未曾有の危機を生命は地下に進出することでくぐり抜けました。最新科学と映像技術で迫る、地球46億年の壮大な旅のプロローグです。
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日本人の神入門

「日本人の神入門」を読みました。天照大神は怖い神様で伊勢に追いやられたというのは面白い見解です。八幡神は場所にとらわれない神様だが、仏教との習合だとなれば納得できます。春日神は藤原の神様で栄華を極めたのは当然です。天神さまは道真と集合して怨霊から善神に変わっていったという見解も面白いです。明治維新仏教神道が分離して今の形になりました。意外と新しいのに、けっこう誤解している人が多いのではないでしょうか。備忘します。

だがそれは古代人の感覚とは明らかに違う。古代の人々は、神を祀るというときに、神の恐ろしさ、その戦慄すべき側面を十分に自覚していたはずなのである。ページ77
天照大神が伊勢の地に遠ざけられ、天皇などが訪れることがなかった間に、八幡大菩薩は、その地位を高め、天照大神への信仰を凌駕するまでに至る。それは、日本の宗教の歴史を考える上で、極めて重要な出来事だった。八幡神は、皇租神としての天照大神の地位を簒奪したともいえるのである。ページ101
朝廷を中心にしてそれを公家と武家が支える。そうした政治のあり方だ、三者託宣に反映されている。中世の時代においては、伊勢、八幡、春日による、まさに日本的な三位一体の構造が確立されていたのである。ページ113
春日大社は、藤原氏氏神であり、その藤原氏の先祖は中臣鎌足である。その点では春日大社に祀られ、春日神の一画を占めるのは当然のことである。ページ123
そもそも、多様な別名を持つ大国主命は、様々な神々が合わさったものと考えられる。しかし、それを醸成する個別の神の正体というものも明らかではなく、どういった過程を経て、1つに合わさって言ったのかも不明である。すでに古事記日本書紀の段階で別名が明らかにされており、それ以前の資料というものが存在しないからである。ページ155
そうした神を祀るのは人の側である。一神教の神が偏在するのに対して、日本の神々は必ずや特定の場所と結びつけられている。特定の場所に神を祀るには、人の手を借りなければならない。つまり神が地上にいられるには、人の力を必要とする。ページ160
菅原道真の霊は最初、祟り神、怨霊としておそれられたものの、天神と集合し、北野に祀られることによって、今度は様々な利益をもたらしてくれる善神へと変貌を遂げていった。ページ179
現在の感覚では、二礼、二拍手、一礼が昔からの神社の伝統であるように捉えられているかもしれない。だがそれは、明治になって行われるようになった新しい作法であり、それ以前は合掌するだけだった。それには現代の私たちが仏教の人訪れ本尊などを拝む時に行うやり方と変わらない。ページ234
したがって神と人との関係は、近代に入って一新されたと言える。神仏分離によって、本地垂迹説は有効性を失い、神と仏との関係は断ち切られた。本地物という捉え方は一掃された。そして神に礼拝する際には、神道独自の彩色が確立され、そのやり方は仏を拝礼する時のものとは差別化が図られたのである。ページ237
だからこそ、歴代の天皇伊勢神宮への参拝、僥倖を避けたのだと考えることもできる。古代の宮中に祀られていた時の天照大神は、やく病をもたらすような恐ろしい神であった。そこで朝廷のある場所からはかなり離れた場所にされ、それによって天皇との直接的な関わりは封じられた。ページ245