コツ

松下幸之助の見方・考え方」をざっと見ました。1年ほど前、大阪出張の際、京都の駅で購入したと思います。新幹線で寝てしまい放っておいたのですが、何か気になってつまみ読みをしました。面白いことが書いてありましたので紹介します。


ある新聞記者から「松下電器の成功の秘訣はどういうところにあるにか」と問われて、幸之助は、その記者に「雨が降ればあんたはどうしますか」と問い返した。そして、「私なら傘をさします」という記者に「そう、それが秘訣ですよ」と答えている。…雨が降れば傘をさすことは、だれでもが知っているし、やっている。ところが、商売や経営のこととなると、これがなかなか当たり前にはいかなくなる。私心にとれわれて判断を誤り、傘もささずに歩き出すようなことをついついしてしまう。…当たり前のことを適時適切に実行するというところにこそ、商売、経営の秘訣があるというのである。

経営のコツはどうすればつかめるのか。幸之助はつぎのように言っている「これがいわく言い難がたし、教えるに教えられない。経営学は学べるが、生きた経営のコツは、教えてもらってわかったというようなものではない。いわば一種の悟りともいえよう…学ぶのではない。毎日の仕事に意識を働かせ、身をもって体得するのが経営のコツであり、これを会得すればその価値は計り知れない」というのである。

ナショナルがパナソニックになります、幸之助氏はどう思っているかなあ。本日、王貞治勇退の報がありました。成し遂げたことと、その人間の関係について考えてしまいます。

仕事はようやく山を越えました。成果は、ここからの「詰め」で決まるのですが、ちょっとほっとしてます。こんなのが案外、コツなのかもしれませんね。