職業としての政治

某国立大学の女性研究者から「職業としての政治」をいただきました。随分前の話です。彼女の名前は忘れました。ふたりで飲みながら議論沸騰、彼女は旗色が悪くなり泣き出してしまいました。若い学者が現実の反証に耐えられないのはしかたがありません。人格の否定と思ったのでしょう。メガネを外せば、上品なお嬢さんなのに、自分の美しさに全く気づいていませんでした。はかなげで、哀しい人でした。

さて、泰斗マックスウェーバーの小著です。


政治にとって決定的な手段は暴力である。国家は暴力を使い国民を支配する。「善い」政治目的を達成するためにはいかがわしいか、危険な手段を用いることは回避できない。心情的な倫理家では上手く行かない。むしろ責任倫理家でなければならない。よって職業政治家には、断じて挫けない、責任を果たすことを重点に置いた倫理観が必要である。そういう人間だけが政治家としての「天職」をもつ。

埋蔵金を利用して税金を安くして、財政を立て直すことなんてできません。かの政治家が言ったように痛みを覚悟しても痛みはおさまりません。権力は放っておけば必ず腐敗します。会社でも同じです。