それでもボクはやってない

空いた時間に新聞の購読会をしたことがあります。皆さんに実際にその日の新聞を読んで貰いました。まず漢字が読めない。その次に何が書いてあったか、内容の説明を求めました。意味不明の説明が多かったように記憶しています。

最近の面接試験で、新聞は読んでいますか?と問うと、大概はネットでチェックしていますと答えます。しかし、人間の脳というのは、新聞を画像として眺める方が理解が早いと思います。まず5分で世界が分かります。3千円程度の投資ですが、自らの将来のために投資することをお奨めします。あなたの興味のないところで世界は動いているかも知れませんよ。新聞を読むのは一般人の常識です。

料理は材料がなければつくれません。意見も同様で知識がなければ意見の持ちようがありません。この知識を論理立てて、他の人にも分かるように説明できることが大切です。最近、泣く人が増えてきましたが、言葉で表現できずにボディランゲージしているようにも見えます。もちろん知識は新聞だけでなく、本もそうですし、映画もテレビもネットからでも得られます。究極は人です。知っている人を知っていれば知識はいくらでも入手できます。教えて貰うには、あなたがなにかを知っていなければなりません。ギブアンドテイクの関係は正確に作動します。

自分に対する投資について一言。20年前、年収と同じくらいのパソコンを買いました。新車より高かったのですが、今になって思うと買ってよかったと思います。社内で多分、最初にパソコンの潜在能力に気づきました。その能率は圧倒的でした。パソコン通信も20年前からやっていました。ひどい月は10万円の通信費がかかり妻に怒られました。携帯も同じです。

今は学生時代や修業時代に得た能力で一生食べていける時代ではありません。資格でも食べられません。日々、自分を生まれ変わらせないと生きていけない時代です。私は怠け者です。小学校の卒業文集に「できるだけ努力しないで成功したい」と書いていました。今でも変わりません。ただ先に努力した方が後が楽だということに気づきました。皆さんはまだ若い。何でもできます。社会は逼塞していません。熱意しだいです。手帳にでも、トイレにでも「金持ちになりたい」「出世する」「幸せになる」をより具体的に書いて、毎日見てれば自分が洗脳されます。なりたい自分になれます。

新聞から始まってお説教になってしまいました。「もっと勉強しましょう、自分に投資しましょう」という話でした。

周防監督の「それでもボクはやってない」を見ました。痴漢の冤罪をテーマにした映画です。若い頃、営業の先輩に酒を飲んだら電車に乗るなよ、ホームから落ちたり、痴漢したくなったりするからと言われました。満員電車で通勤しているときは、鞄を持たないで両手を挙げて乗っていました。美人局の話も聞いていたし、自己防衛をしていました。「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」ということですか。それにしても…

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