悼む人 その2

昨日ですか、妻がNHKの報道番組特集「悼む人」を録画しておいてくれました。今日起きぬけに見ました。作者の風体、考え方は、思った通りでした。作者が静人だろうど漠然と思っていました。その通りでした。辛い人だなあと思いました。妻は「あなたとは対極にいる人」と言いました。そうでもないいんだけど…

脚本家の従兄がブログで「ネタでもなける」をyoutubeから動画引用していました。胸に響きました。

思い出したことを書きます。悼むために。

彼は30歳頃、ガンで死にました。高校の同級生です。柿の木坂の彼の家には何度もお邪魔しました。大学時代は麻雀もしました。人柄良く、よくしゃべる元気な奴でした。大学生の頃、九州の女の子と付き合っていて、船のなかでマチガイを犯してしまったことなど、ドラマチックに話してくれました。一流企業に就職して、結婚。ガンを患って離婚。そして同僚の女性と結婚。子供が生まれる前に他界。その頃はまだ若く、その同僚の女性の気持ちが理解できませんでした。葬儀の折、お腹の大きな彼の妻が泣くでもなく毅然と座っていたのを記憶しています。今、私の中に彼の笑顔が蘇っています。夏の制服姿、だぶだぶのワイシャツ姿で笑いながら近づいてくるK.Y君です。これが「悼む」ということなのだと腹に落ちました。K.Y君のお姉さん、元気ですか? お姉さんは僕たち同級生のあこがれの人でした…