徒然草

ご存じ「徒然草」です。夜中に朝日新聞社刊の世界名作集を何気なく見ていました。兼好について「八方ふさがりの人」和歌については「四天王のひとりではあるけれど、ちと足らぬ」との当時の評価におもしろさを感じ、本棚で原書を探しましたがありませんでした。引っ越しで失ったのでしょう。でだしの「つれずれなるままにひくらし硯にむかいて…」を記憶しています。木登りの話、先達の話、壺をかぶる話、良い人とは物をくれる人だという話を思い出しました。さらに書棚を探すと未読の「使える!徒然草」(斎藤孝著)が出てきました。ざっと読みましたが、解説はいらないなあというのが正直な感想です。神官の家に生まれ、若い頃、天皇に使える蔵人だったそうです。でも、うだつが上がらず、「八方ふさがり」で暇にまかせて(?)歴史に残る書を著せたのですから皮肉なものです。

新訂 徒然草 (岩波文庫)

新訂 徒然草 (岩波文庫)

何年かぶりにデジタル写真集「Yellows 2.0 Tokyo 1993」(gomi akira)を見ました。Yellowsとは日本人のことです。「普通の」日本人の女の子の写真集です。着衣と無修正の裸の写真集でポーズはありません。前、横、後ろの人間カタログのような写真集です。ヘアー無修正は当時では衝撃的でした。年齢、血液型、身長、バスト・ウェスト・ヒップのサイズでモデルを選べます。「普通の」日本人の裸とグラビアや映画に出てくるプロの裸には大きな違いがあると改めて感じました。長く見ているうちに、肉体の「不確か」に対して不安をおぼえ、悲しくなりました。

Yellows 3.0 CHINA

Yellows 3.0 CHINA