リトルショップ・オブ・ホラーズ

昨晩、下北沢、本田劇場で、DAIGO主演、オフ・ブロードウェイミュージカル「リトルショップ・オブ・ホラーズ」を観ました。

衣裳の牧野純子さんのご主人、岩男將史さんのご招待でした。岩男さんとは古い付き合いで、今も施設デザインやユニフォームなど、弊社のデザインコンセプトは全て岩男さんに決めてもらっています。その彼から「ともかく素晴らしいから、是非に」とのお誘いでした。何をやるのか全く知らずに会場に行きました。途中、同行のものたちに「つまらなくて寝てしまったらどうしよう」と言いながら会場につきました。

出演者はほとんど知りません。DAIGOさんも竹下元首相のお孫さん程度しか知りませんし、安部なつみさんも知らず、知っていたのは尾藤イサオさんだけでした。始めの嵐のシーンで激しいフラッシュがあり、今日は疲れるかもしれない、まだマイナスのイメージでした。3人娘の歌が始まって、ん!? これはいいかも。牧野さんの衣裳だけ見て帰えればいいやと思っていたのに、すっかり忘れて物語に入り込んでしまいました。育ちのよさそうな(ゴルフの遼くんみたいな)DAIGOさんは、荒削りですが、大物の予感がしました。変に上手い人より、こういう人が名優になるのかもしれません。宝塚の麻路さきさんの若い頃を思い出しました。

でも、この舞台はなんと言ってもサディストの歯科医オリン役の新納慎也さんが良い。好演、怪演、驚きました。黒く光ったタイトな衣裳で舞台に出て、長い足を伸ばした瞬間、舞台が絵になっていました。眼の使い方や上半身の動きは宝塚の「見得」でした。客席への声掛けもうまい。

池田有希子さん、浅生かほ里さん、歌山ゆきさんの3人娘が舞台回しの役でした。歌もダンスも上手いし、達者な役者さんたちが周りを固めていて安心して見ていられました。同行のものによると私は身を乗り出して観ていたそうです。

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ストーリー : 花屋の店員シーモアは店長のマシュニクにこき使われていた。シーモアは同僚のオードリーに恋心をいだいていたが、オードリーにはサディスティックな歯医者の恋人がいた。

ある日シーモアは見たこともない植物を手に入れる。彼はその植物にオードリー2と名付け育て始めた。その後オードリー2の好物が人の血である事が分かり、シーモアは自分の血を与え、オードリー2は次第に成長していった。シーモアはある程度育ったオードリー2をウィンドウに飾った。すると全く客の来なかった店に客が押し寄せたではないか。その後も自分の血を与えていたシーモアだがついには体が持たなくなる。そこでオードリー2にそそのかされたシーモアは、オードリーの恋人の歯医者の殺害に踏み切るのだが…〈wikipedia

エピソード : ロジャー・コーマンの1960年公開の同名映画が、アラン・メンケンとハワード・アッシュマンのコンビによって、1982年にオフブロードウェイでミュージカル化され、大ヒットした。このミュージカルをフランク・オズが映画化した。したがって、映画のリメイクというより、ミュージカルの映画化である。

この作品も、元のコーマンの映画、ミュージカルと同様に、悲劇で終わるよう撮影された。しかしながら、公開直前のスニークレビューにおいて、結末に不満が出た。このため、急遽、最後の10分が追加再撮影され、現在のものとなった。そして、その後の舞台においても、この映画のハッピーエンドバージョンの方が上演されることが多い。〈wikipedia

見終わって、目の前のもつ焼き屋さん「ホルモン劇場den」でホッピーを飲みながら、牧野さんから、DAIGOさんのピンの話や尾藤さんの役者魂の話をお聞きしました。

日本経済はダメになったけど、文化は高くなったと思います。漫画だけではなく演劇も世界に通じるようになることを願ってやみません。尚、牧野さんには演劇ビジネスを発展させるイノベーションモデルを伝えておきました。内緒です。

2010年5月13日(木)〜5月30日(日) 下北沢 本多劇場

2010年6月4日(金) 18:30開演 印西市文化ホール

2010年6月5日(土) 19:00開演 君津市民文化ホール 大ホール

http://www.duncan.co.jp/web/stage/little/shedule.html