死刑絶対肯定論

「死刑絶対肯定論」(美達大和著 新潮新書)を読みました。衝撃的な本です。著者は20年前に二人を殺した無期懲役犯です。刑務所内の殺人者たちの様子を述べるとともに「死刑こそ人間的な刑罰である」と断じています。裁判報道で「反省している」とか「改悛の情が明らか」というのはほぼウソで、殺人者とは共感性の乏しい、再犯性が強い人々だということがよくわかりました。特に強盗殺人、強姦殺人は救いようがないとの見解です。今の刑務所は、暑さ寒さ、食事の貧困を我慢すれば快適なところらしいです。被害者に較べて、あまりにも優遇されているそうです。人権派の人々には現状をよく調べてもらいたいものです。千葉法務大臣が死刑執行にサインしたのは正しいのでしょう。尚、著者本人は死刑をのぞんだが果たせず、仮釈放も拒んでいるとのことでした。備忘はありません。

死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張 (新潮新書)

死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張 (新潮新書)