帰宅避難民


昨日、東日本でマグニチュード8.8の巨大地震が発生しました。直後から、妻との連絡が取れず、大変心配しました。普段は家にいる専業主婦ですが、出掛けていて、東京駅付近で帰宅難民になってしまいました。地震から10分後くらいに家に電話をかけたところ、留守電になっていて気づきました。「これは出掛けているな」と判断し、娘に家に帰るように指示、家の電話を繋がるようにしました。4時頃、メールが届きました。「東京駅です、電車が動くのを待つ」。ここで怪我はないことを確認して、少し安心。5時頃、またメール。「動かないので歩いて帰る、只今、おにぎりゲット…」。うーん、20キロ以上あるぞ、大丈夫かなあ、と思いながら、メール、電話をかけ続けますが、その後全く連絡がつきませんでした。11時少し前に、娘から「あと20分くらいで家に帰る」との連絡が公衆電話からあったとのこと、ほっとしました。11時10分頃、家に電話をかけると妻がでました。比較的、元気でした。「東京駅八重洲口の路上で地震にあった」「立っていることもできず、バスの停留所の看板に抱きついた」「周りのビルが揺れて、倒れてくるかと思った」「このまま東京は終わりで、私も死ぬかと思った、もうあなたには会えないと思った」「若い女の子が怖がるので手を握ってあげた」「道を間違えないように気をつけた」「たくさんの人と同じペースで歩いた」「小さな子供にお菓子をあげて、喜ばれた」「自転車は走れないが、バイクはよい、車は全く動かず、役に立たない。バスは動いていたが、乗らなくて良かった、乗っていたら混雑で立ち続けてもっと苦労したと思う」「寒い、手袋を置いてきたのを悔やんだ」「心配してるだろうなあと思った」「おなかがすいたが、家に帰ってから食べようと思って、栄養ドリンクを飲んだ」「トイレに並ぶだけで1時間以上ロスした」「公衆電話は並んでいて使えない」「何だか達成感がある」等々。午前3時まで冒険譚、武勇伝を聞きました。

「大人になったね」「私ももう50歳を超えているんだから…」そのまま深い眠りにつきました。