入社1年目の教科書

部下の薦めで「入社1年目の教科書」を読んでみました。著者略歴に、著者は東大在学中に司法試験合格、ボストン・コンサルティングを経て、ハーバード大学院修了と書いてありました。これは、世間知らずの秀才本かと先入観を抱きつつ読み進めましたが、さにあらず、大変勉強になりました。謙虚にして世知に長けた内容です。有名なライフネット生命の出口社長の薫陶を受けていることもあるのでしょう。私自身、実践していたことも多々ありましたが、入社の頃にこの本を読んでいたらまた別の人生になっていたかもしれません。良書です、備忘します。

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

…組織は変わっても僕の中で変わらない「芯」のようなものがあったという自負があります。それは、仕事に取り組む際に大切にしてきた3つの原則です。…原則1 頼まれたことは、必ずやりきる… 原則2 50点で構わないから早く出せ… 原則3 つまらない仕事はない…(p.9)
…「この仕事を通じて、自分は−」といった自分なりの物語を作りながら働くことで、厳しい局面でも踏ん張ることができ、いい仕事をしたと納得できるのではないでしょうか。(p.79)
「古典を読んで理解できなかったら、自分がばかだと思いなさい。新しく書かれた本を読んで理解できなかったら、作者がばかだと思いなさい」(p.96)
…資格を持っているからといって、ほとんど肩書きとして役に立つものではありません。本当の目的は、刺激を受けること、ペースメーカーとしての効果なのです。(p.128)
「リーダーに共通する資質は何ですか」…リーダーたちは超がつくほど健康だということです。…世界で起こる出来事に常に目を向けている…(p.132)
たかが宴会芸と思わないでください。仕事ができる人は、徹底してやります。宴会芸を死ぬ気でやる人は、周囲からの評価も高くなると思ってください。(p.176)
…社会人として最も大事なスキルは、一緒に仕事をして楽しいと思ってもらえるかどうかということではないでしょうか。(p188)