怖いもの見たさ

溝口敦著「暴力団」を読みました。ストレートな題名です。内容もストレートです。まえがきに「怖いもの見たさの読者は大歓迎です」とありました。定義から始まって、収入の道(シノギ)の解説があり、組織の内情、警察との関係、代替勢力の台頭、対処法と続きます。若い人が集まらないので将来の展望はないとの結論でした。著者は、出版をやめろという圧力に抗したため 、後ろから刺されたそうです。勇気あります。備忘します。

暴力団 (新潮新書)

暴力団 (新潮新書)

…警察は暴力団の伝統的資金獲得犯罪として、覚醒剤、恐喝、賭博、ノミ行為の4つをあげています。(p.41)
暴力団の命数はかなり短いのではないかと思われます。…中堅層以下が経済的に疲弊していますから…(p.185)
「政治家にはよい政治家もいるし、悪い政治家もいる。…警察官にもよい警察官と悪い警察官がいる。しかし暴力団だけは悪い暴力団だけで、よい暴力団はいません。」(p.189)