2022−これから10年、活躍できる人の条件

「2022−これから10年、活躍できる人の条件」を読みました。「会社」がなくなるなど、トンデモ本のように見えますが、尤もな内容です。「若者よ!世の中のルールは変わる、今から準備せよ」という警告の書です。20〜30歳を対象にした本ですが、50歳代の私にとっても刺激的な本でした。備忘します。

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2015年までに、明治維新、太平洋戦争終戦に匹敵する変革が起こる。その規模は、国の体制が変わるほどであり、革命と呼んだ方が適切。価値観がひっくり返り、ビジネスよりも、宗教が価値を持つ時代が始まる。…2016年に国家財政破綻、預金、年金も二束三文になると覚悟しなければならない。…2022年頃から、ようやく次世代産業(エネルギー・医療・バイオ・環境・ロボット等)が雇用の受け皿になりはじめる…(p.24)
…消費が伸びる市場を挙げれば、健康、医療、介護、旅行、そしてスポーツ施設の利用、さらには、なんと宗教がある。…特に健康医療産業にとっては、とにかく日本は急成長市場であり、今後、国際的に大きな影響力を持つ産業を創れる素地は極めて大きい。…技術、サービス分野では、世界レベルの技術、サービスを生み出せるだろう。(p.107)
現在、大企業は、事業リスクを最小限にするために、結果ではなくプロセスを重視しなければならない環境にある。企業不祥事を防ぐためにコーポレートガバナンスを徹底しなければならないからだ。だが、リスクを最小限にするためのプロセスを踏むことと、ライフサイクルが極端に短くなった事業をスピーディに立ち上げることとは真っ向からぶつかり合う。(p.143)
エクスフォーメーションは、これからの時代、個人が成長するにあたって、最もフォーカスすべき概念だ。…自らを表現することを通して、世界に貢献する。(p.185)
…どんなビジネスモデルが儲かるかという発想をしていたら、きついな。…計算ずくめのモデルを構築するのは、よほど、成長性のある分野でなければ、難しいと思う。損得勘定で判断するのが、一番危険だ。…何に情熱を持ち続けることができるか…(p.205)
ここで大切なのは、経営者の強みと、会社自体の強みを分けて考えることである。実はこれを混同してしまったために、私の会社は崩壊寸前にまで追い込まれた。(p.225)