消費のニューノーマル

「消費のニューノーマル」を読みました。三菱総研の宣伝パンフレットを読んでいるような錯覚に陥りました。頭の良い人が書いた本です。書いてあることは実にノーマルです。備忘します。

皆が同じ物を購入するという思考が薄れて、「マイスタンダード」を追求しはじめた消費者。資源やエネルギーの無駄に敏感になった消費者。しかも数が減っていく消費者。こうした本質的な変化がはっきるとしてきた結果、成熟社会の「新しい普遍が求められている。(p.31)
「情報収集」「情報発信」に加えて、2000年代後半以降は、「情報共有」という新しい地層が厚みを増していく。(p.46)
近年、女性が年上の夫婦が増えている。…40年前。全婚姻件数の10分の1だった「妻が年上の件数」は、今は4分の1程度となっている。(p.55)
…サービス実施後、お客様からは「個人として認識されて嬉しかった」との反響がありました。今後は解約者に対しても「再加入が見込める層」「再加入が期待できない層」に分けてアプローチを続けます。(p.95)
生活者の価値観は、東日本大震災も前と後では大きく変化している。…1つは…「安全安心志向」が加速した点。もう1つが「絆志向」が台頭した点である。(p,100)