教え方の教科書

「教え方の教科書」を読みました。直属の部下が、悩んでいる私のために買ってきてくれました。気づいてはいましたが、そこまで基本に立ち戻らなければいけないかと考えさせられました。私の世代では、できないのは自分のせいでしたが、今は教えてくれない会社のせいなのだそうです。学校は叱らないので躾も身につかず、会社が常識や躾から教育しなければいけません。仕事以前から教える必要がある、コーチングではうまくいかない、実感として、その通りです。あきらめずにやります。本書を読んで、仕事のやり方を教える心構えを教えてもらいました。備忘します。

コーチング以前の上司の常識 「教え方」の教科書

コーチング以前の上司の常識 「教え方」の教科書

…最初は手をかけて導いてやること。まずは、目的やプロセスを説明して、結果を見せてやることです。そのためには、多少一方通行であっても、必要な説明は全部行いましょう…(p.21)
…昔は「自分を高めて、会社に貢献せよ」で終わっていました。しかし、今はそれだけでは不十分で、最も大切なのは最終的に自分に返ってくることを理解させることなのです。(p.26)
…会社の会議で黙っていて、後で私は反対ですといっても誰も認めてくれませんよ。「なんで会議で言わないんだ」と言われるだけですよ。(p.40)
…経験不足はしかたのないことですから、「自分でやったほうが早い」などと思わないことです。仕事を任せるときには、「待つのも仕事」ということを忘れないで下さい。(p.61)
…「早く来たアポイントから順番に入れ、その通りにアポイントをこなす」ということです。…予定を変えないことです。(p.86)
…「報告は部下の義務であり、上司に聞かれる前にするもの」と教えておくことです。これは意外と知らない部下が多いもの。(p.96)
…まず「精度」を求め、次に「スピード」を求める。これは確かに面倒ですが、初めのうちに叩き込んでおかなければならないことです。(p.104)
…部下には、「大事なことはまず口頭で報告する」ということを徹底させましょう。(p.144)
…「つかず、離れず、甘やかさず」このスタンスがよろしいと思います。(p.159)