食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い

続いて「食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い」を読みました。著者の意見が表に出ていて面白く読めました。至極、真っ当な意見です。また「常識を疑え!」を強く主張しています。山田真哉著「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」「食い逃げされてもバイトは雇うな」「食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い」は、初心の経理担当者の教科書だと思います。備忘します。

…平均値は、うまくいっている会社とそうでない会社がゴチャ混ぜになっているので、その間をとった数字と比べても意味はないもです。(p.51)
…予想と実績が違う会社があまりにも多い!ということです。…いちばんの原因は、多くの会社が(本当の予想より)低めの数字を発表しているからです。…意図的に「作られた数字」なのです。(p.109)
「計画を立てないのも選択肢のひとつとしてありえる」ということです。…「人類の歴史上、唯一不変なものは、時代は必ず変化することである」(p.125)
費用対効果をよく使う人にご用心…とりあえず費用対効果といっておけばすべてを包含した言葉になるので、なんとなくみんなが納得する…(p.161)
効率化において大事なことは、まず改善すべきムラ・ムダを把握すること、もしくは状況を一変させるアイデアが先に存在していることです。つまりそれなりの準備が必要です。(p.166)
…「長期で高い」「短期で安い」ものならすぐにOKと、逆に、「長期で安い」「短期で高い」ものなら、もう一度考え直してもらうようにいっていただけ…(p.181)
…「会計ができる人はビジネスもできる」…これは間違いです。正しくは「会計ができる人はビジネスの会計的な行動もできる」なのです。(p.184)
…「食い逃げされてもバイトは雇うな」という、会計の観点からしか見ていない短絡的な考えは、大間違いということです。(p.192)
優秀な経営者は、二者択一ではなく、可能なかぎり「会計」と「非会計」の両方を一気に解決する方法を考えています。…両方とも一気に解決させる第三の道−私はそれを「妙手」と呼んでいます。(p.197)
…科学的な会計から生まれた産物である内部統制と非科学的なビジネスは、どちらかといえば真っ向から対立する概念なのです。(p.223)