ワイド版 古事記

「ワイド版 古事記」を購入しました。「古事記」原文テキストです。文庫ですが、ワイド版なので字が大きく読みやすくなってます。「口語訳古事記」を読む際に本書を座右に置くべし、と著者の三浦先生が述べていたので早速購入しました。校注の倉野憲司先生は、解説の附記で「私が古事記の研究に志したのは、大正12年に東大に入学した時からであって、以来、今日まで40年間の間、古事記一筋に歩いてきた。…」と書いてます。先生を調べて見ました。彼の年齢ですと皇紀2600年祭の頃は壮年時代です、当時は大いに盛り上がったことと思います。

国文学者。元福岡女子大学学長、文学博士。1902年、福岡県遠賀郡芦屋町に生れる。1926年に東京帝国大学文学部国文学科を卒業…古事記の研究に大きな成果をあげ、特に『古事記全注釈』は優れた業績として評価されている。(WiKiより)

古事記 (ワイド版 岩波文庫)

古事記 (ワイド版 岩波文庫)

原文、読み下し文、口語訳の比較をしておきます。

天地初發之時、於高天原成神名、天之御中主神
天地初めて發けし時、高天の原に成れる神の名は天之御中主神
あめつちはじめてひらけしとき、たかまのはらになれるかみのなは、あめのみなかぬしのかみ。
天と地とがはじめて姿を見せた。その時にの、高天の原に成り出た神の名はアメノミナカヌシじゃ。