日本の七十二候を楽しむ

「日本の七十二候を楽しむ」を読みました。副題は「旧暦のある暮らし」です。旧暦時代の日本には24の節気と72の季節があったそうです。春夏秋冬をさらに再分割していたわけです。例えば秋は「立秋」「処暑」「白露」「秋分」「寒露」「霜降」に分かれ、「霜降」は「初候「次候」「末候」にわかれるという具合です。今日、10月26日は旧暦の「霜降」「初候」にあたります。「霜はじめて降る」季節です。
本書は72候にちなんで「候のことば」「旬の魚介」「旬の野菜」「旬の草花」「旬の野鳥」をそれぞれに取り上げ、風情ある解説を加えています。良書です。備忘します。

日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―

日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―

  • 作者: 白井明大,有賀一広
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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霜降 初候 霜始めて降る 霜が初めて降りるころ。農作物には大敵。足元から冷えがこないように気をつけて。(新暦では、およそ10月23日〜27日ごろ)
「候のことば」十三夜…十五夜を眺めて、十三夜を見ないのは、片月見といって忌みきらわれました。…「旬の魚介」ほっけ…秋は、すり身をほっけ団子の汁や鍋などに。…「旬の野菜」とんぶり…「畑のキャビア」といわれます…「旬の草花」紫式部…美しい実の色を「源氏物語」の作者にたとえて名づけたそう。…「旬の野鳥」ひよどり…平安時代、貴族の間では、飼い主をちゃんと見分けるので、よくこの鳥が飼われていたとか。(p.155)