ソーシャル もうええねん

「ソーシャル もうええねん」を読みました。全く期待していませんでしたが、良書です。人当たりの悪いプログラマーの悪戦苦闘記としても読めます。内容は真っ当です。自助努力が成否を決めると述べています。起業するひとの必読書です。好きなことやりなさいという大人は無責任だという意見には全面的に賛同します。備忘します。

ソーシャルもうええねん (Nanaブックス)

ソーシャルもうええねん (Nanaブックス)

  • 作者: 村上福之
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この世には、誰もが嘘とわかっていても誰も突っ込まない数字が3つあります1つは、中国のGDP、もう1つはデーモン閣下の年齢、最後のもう1つは、 Facebookのユーザー数です。 (p.36)
Facebookの「いいね!」も同じころからネット上でも売り買いするようになりました。「いいね!」の販売サイトを見たところ「5000いいね!」が199ドル、約1万6,000円です。東京から大阪まで新幹線で行く程度の値段で、 5,000人分の「いいね!」が買えます。(p.17)
どんなに歳をとってもどんなにベテランになっても何かを学ぶ時にはプライドも恥も捨てて、素直に「地道に写経する精神」だけはずっと思ってたいと思います(p.118)
非コミュ」はコミニュケーション能力が劣っていると言う意味です非コミュプログラマーだった僕が独立するのに必要だった、たった2つのスキルについて書いてみようと思います。必要だったのはスキルというより勇気、たった2つの勇気です。null分なり適当な値を突っ込んでコンパイルする勇気とプライドを捨てて、人に聞いたり頼ったりする勇気…(p.128)
そんなわけで僕はプライドを捨てて人に聞いたり頼ったりする勇気も手に入れました。今までネットなどの調べた知識を聞きかじって知ったかぶりでプライドのみ高かったプログラマーに1つのスキルが追加されました。(p.132)
過剰な競争は最大のコストです。競争で向上する部分も多くありますが、不毛な競争になって消耗戦になることがあります。競争に勝ち抜くより、いかに競争しないかを考え抜くことが大事だと思っています。(p.147)
経験的に週に一度は顔をあわせないとそのプロジェクトはすつれる確率が高いと思っています。何かを成し遂げると腹を決めたら、週に一度onlineあるいはオフラインで、顔を合わす機会を作るべきです。別に全員、一同が合わさなくてもいいです。個別に合わすのみでもいいです。実際に会わなくても、スカイプなどのビデオチャットとでも構いません。しかし、相手の顔色を見ないといけないと思っています。これはマイクロソフトで言われた顔色の法則から来ています。(p.153)
「好きなことやりなさい」という大人は無責任だと思います。好きなことのみをやっていくと、何もできない無限ループに陥る可能性がすこぶる高い。とりあえずやってみる人の方が好きなものを見つけやすいですし、ずっとハッピーな未来があると思います。好きなことしかしないと、どんどん将来の選択肢は減っていくだけだと思います。 (p.161)
つまり先進国がどんどん落ちていって新興国どんどん上がっていって「世界を全部が平均値位」に行き着くじゃないかと思っています。それがグローバリゼーションの最終形と思ってます。これからは自分の国の経済が豊かか、貧乏かと言うより、あなた個人が豊かと貧乏かという時代だと思っています。会社でもそうです。(p. 182)