古事記と日本の神々

古事記と日本の神々」を読みました。しばらく古事記に触れないと内容を忘れてしまいますので、本書のような簡単な入門書を読んで知識の再生を図っています。本書、要約部分が素晴らしい出来で、朝日新聞の図説世界文学全集「古事記」の負けず劣らずの内容でした。「日経おとなのOFF」先月号(2012/12)「5分で読める古事記のあらずじ」は基礎知識のない人では何が何だかわかりません。アマテラスの孫、ホヲリとトヨタマビメの子供がウガヤフキアヘズ。その子供、カムヤマトイハレビコが神武天皇です。思い出しました。沼島には人が住んでいます。また、日向の鵜戸神社には30年以上前に行ったことがあるような気がします。備忘します。

図説 地図とあらすじでわかる! 古事記と日本の神々 (青春新書インテリジェンス)

図説 地図とあらすじでわかる! 古事記と日本の神々 (青春新書インテリジェンス)

…オノゴロ島。その候補地のひとつとされているのが沼島である。…船でこの島を巡る時地元の人々は時計回りの場合は「男廻り」…(p.34)
本居宣長は、スサノヲの誕生の際、イザナキが黄泉の国の穢れを禊で清めたはずが、祓いきれずに残っていたためではないかとする。それが、高天原を追われる時に伸びきった髭や爪を切られて清められたことで、穢が除かれ、清浄な身になったというわけだ…(p.70)
…スクナビコは穀物の化身だったと考えられる。…オホクニヌシ土地の神である。一緒に国づくりを行ったというのは、土地に種が蒔かれ、作物が実り、豊かな国土が形成されたことを意味する。作物は収穫することで、その土地から姿を消す。スクナビコが突然常世の国に旅立ったというのは、このことを表している…(p.90)
天孫降臨の先導役を果たしたあとで、サルタビコが伊勢のアザカの海岸で…比良夫貝に手を噛まれて、溺れ死んでしまった…(p.118)