サラリーマンは、二度会社を辞める

「サラリーマンは、二度会社を辞める」を読みました。著者は私と同年代で京都大学卒業、大手企業勤務経験ののち著述業に転身、羨ましいかぎりの人生にみえます。読みすすめていくと、心は壊れる、仕事は飽きる、どうもぱっとしない方でした。独立起業に関しては参考になりませんでした。すでに取り組んでいることも多く、逆に自信を深めさせていただきました。若い人は読まない方がよいかもしれません。現実を知りすぎると夢を見ることができなくなります。備忘します。

…(採用の)選択の基準は「自分の部下、後輩として一緒に働けるかどうか」である。受験のように客観的な尺度で能力の高さを比べているわけではない。(p.29)
…だれかの役に立っていると実感できることが、長く働ける要件である。(p.40)
…定年を見据えた人を対象に行われるライフプランセミナーを受講すると…高齢者の再就職状況、財産管理、健康管理、家族との付き合い、定年後の生きがいなどを調和よく保つ生活が大事であるとされる。しかし…(p.94)
「あなたがいてくれてよかった」と仕事仲間や家族から言われることは、やはりかっこいい…(p.164)
…留意しておくべきは、たとえ「降り」ても、組織の仕事をないがしろにしてはいけないということだ。会社での仕事の質を落とすと、自分のやりたいことの質も劣化する。本気で取り組むことは全人格的なものであって分離はできない。(p.175)
…3年くらい収入がなくても人のためにやってあげると必ず戻ってくる。まず君がいい人とわかってもらうことが大切だ…(p.188)