NEWプロジェクトのつくり方

「NEWプロジェクトのつくり方」を読みました。リクルート出身の社長が書いた本です。期待せずに読みはじめましたが、案外、良い本でした。いくつか実践してみようと思いました。提案制度を再考して「アイデアは多生多死」(p.46)でよいことにします。メンター制度の変形版で「里親(入社3年目)、里兄、里姉(入社2年目)」制度を取り入れてみようかと思います。「1対1ではなくコンミューンにして…毎月1回は4人の食事会『里親会議』を開き…費用は会社負担。…」(p.77)だそうです。また「まずは1年、正しい挨拶を徹底すると躾が徹底する」(p,190)などなど。示唆に富んだ指摘がいくつもありました。備忘します。

「財務諸表を知らない」管理職がいるから儲からない……少なくとも経営と現場の結節点である課長が「今」の売上と営業利益、そして、「未来」の到著点と到著点までの道のりを…「自分の言葉」で伝えることは極めて重要です。(p.42)
…儲かる会社はクセものを見きわめる「仕掛け」を持ち、儲からない会社は、クセものを次々と不採用にしている。これが採用現場のリアルです。(p.67)
まずは、リーダーと商品開発担当者が街に出て、御客様とお客様になってくれない人の愚痴を聞くことからはじめませんか?(p.88)
…なぜか急激に成長し続ける会社がわずかながらありました。…これらの会社には、不思議な共通点が見られました。…受け付けた人が「**様ですね。お待ちしておりました」の言葉を言える会社、この会社は必ず成長します。(p,89)
高い目標を設定すると逆効果が起こるのです。…もし職場に勢いをつけたいなら、次回の目標設定を少し調整してみてください。成功のポイントは達成率が7割です。(p.105)
なんでもかんでもプロジェクトにしてしまえばよいのです。今の若者は「勝利欲求」より「貢献欲求」を満たす志向が強く、プロジェクトの参加にはとても積極的です。まずは、小さなプロジェクトをひとつつくることからはじめてみませんか?(p.133)
3ヶ月以内に成果を見せることを忘れてはなりません。理由は一つ。人は忘れやすいから。「コンテストをしたけど、何も変わっていない」というもの、これが最悪の状況。変化を早く見せることが、次回以降も継続的にコンテストを継続させるコツです。(p.222)
…答えのない時代のリーダーは、むしろひとりでがんばるより、部下、上司、社外のパートナーの力を借りることが正解だと考えています。もっとラクをしてもいいし、もっと楽しんでもいい…(p.240)