ホウレンソウ禁止で1日 7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる

「ホウレンソウ禁止で1日 7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる」を読みました。未来工業の山田氏の本です。「楽して儲ける」は経営者向けでしたが、この本は管理職向けに書いたそうです。大企業系列の会社での実施は難しいですが、実に面白い発想です。山田氏の下で働くのはキツいと思います。備忘します。

能書き専門の経営コンサルタントしも異口同音に、「リーダーがまず率先炊飯を」などとまことしやかにいう。勘違いも甚だしい。(65ページ)
会社が儲かるための7つのポイント 1.たくさん売る 2.高く売る 3.安く作る 4.いいものを作る 5.たくさん作る 6.安く買う 7.いいものを買う。この7つのポイントの中で、自分が得意とするものを選び、他人より頭1つ、いや、 2つ分抜きんでるための努力を惜しまないこと。(84ページ)
…大企業の定年延長制度みたいに、あからさまに給料を減額するような真似もしない。人件費を下げる、確かに通常では大きなコスト削減になるだろうが、働く人の感情をどれだけ傷つけるのかは、数字にはできない。( 126ページ)
部下を管理したがる人間ほど、自分の管理ができない。これは人間の習性みたいなものだ。ただ偉そうに振る舞たいだけの人間など、仕事のバランスの悪いに決まっている。簡単に言えば、他人には厳しく、自分にはめっぽう甘い。あなたの職場に、こういうつまらん上司が1人や2人でいるはずだ。(135ページ)
私が創業以来45年間こつこつ積み上げてきたことが…台無しなのだから、まさに事件だ。こういう些細なことにいちいち目くじらを立てないと、従業員は800人程度の中小企業など、あっという間に「管理ばい菌」が繁殖して、どこにでもある普通の売りたくもないものを売って、やりたくもないことをやって給料もらっていますという会社に成り下がってしまう。 (139ページ)
いちばん大切なのは差別化を難しく考えすぎない事。他人のモノマネ+ アルファでちょっとしたアイディア出しを10年間も続けていれば、「常に考える」癖が身についてくる。( 148ページ)
…値段以外に、製品の色や形状、軽さ、使い勝手の良さなど、どれか1つでも少し違えば、その1点を強調してセールスを差別化できる。(158ページ)
本気で儲けたいなら、少しは他社と違うことをしてみたらどうだろう。…いつも極端なことを言ったり、やったりすると見られがちだが、…明日からの仕事の中であるいは所属する部署でグループの中で「人マネ+ アルファ」で常に考えて今日よりも少し儲けるための差別化に取り組んでもらいたい。(180ページ)
ホウレンソウをやらない理由は…上司にいちいち報告する時点で、部下たちの突拍子もないアイデアや発想を抑制されてしまうからだ。…経営はプラス思考でないと成功しないし、売上も上がらない。ここに社員を管理するという考え方の本末転倒がある。( 200ページ)