生きかた上手

「生きかた上手」を読みました。2年ほど前に著者、日野原先生の講演を拝聴する機会に恵まれ感動しました。「老いてますます盛ん」とはどういうことかがよくわかりました。新しいことに挑戦すること、生涯現役をめざすこと、そんな普通のことが大事だと教えていただきました。その飄々とした語り口にも人柄が偲ばれ、その頃から私のモデルです。備忘します。

生きかた上手

生きかた上手

…生かされている最後の瞬間まで、人は誰しも「人生の現役」です。その自覚は最低限持っておくべきです。「現役」とは「いま」を生きることに、自分という全存在を賭けている人のことです。(p.51)
…定年が間近店見知らぬ世界に飛び込むには、まさに好機です。(p.55)
自分の身は自分で守るのだと考えを改めて、医療の限界も含めて、もっと医療を学んでください。(p.139)
死の瞬間はさぞかし苦しいのだろうと誰もが思うようですが、実際は、まだこの程度では死なないだろうというときに最後を迎えます。自分の見通しよりも二割くらい手前、八合目ですでに頂上だと知っておいてください。(p.170)
死に備えるとは、つねにまず死を思い、死からさかのぼって、今日一日をこれでいいかと問いながら生きることです。視は足音を忍ばせて突然訪れるかもしれないのです。(p.176)