理想の家を手に入れる・魔法の1枚シート

「理想の家を手に入れる・魔法の1枚シート」を読みました。著者の平田さんは私の知人です。今回、はじめて本を出版されました。平田さんは眼の綺麗な偉丈夫です。商売は下手ですが嘘はつきません。柏で小型のスポーツ施設「マリスコ」の設計・デザインをお願いしました。使い勝手の良い素敵な施設でした。腕は確かです。
家主の希望を叶える仕事」でなければならないというのが本書の主張です。一般に建築関係の仕事というのは「他人の金で自分の好きなものを作れるやりがいのある仕事」だといわれているそうですが、家主の希望がはっきりしていない場合良い家はできません。その希望を引き出し膨らませる方法がコーチング手法であり、そのツールがこの「魔法の1枚シート」ということです。備忘します。

とても極端なことですが、住まいづくりをするためにあなたがやるべきたった一つのこと、それが「理想を見つけて伝えること」です。(p.58)
…あるスポーツクラブの例ですが、開店当時は流行のデザインを取り入れて、とってもおしゃれでメディアにもたびたび出ていました。しかし、5年もするとインテリアの流行も変わり、いつのまにか古びた時代遅れのクラブになってしまいました。(p.116)
都会で生まれ育ったKさん。自然に囲まれた暮らしに憧れ、地方に移り住むことにした方です。…土地を購入し知人の建築家に設計を依頼しました。…家を建てるなら「こういうカンジが好き」というイメージを強く思っていたと言います。…いろんな希望が満たされた上、建築家の遊び心が付加されたこの住まい。それは面白く風情もあり、しっとりと落ち着いた雰囲気が溢れ、Kさんはとても満足しています。(p.131)