世界史の扉

世界史の扉を読みました。学校の歴史授業では、ギリシャギリシャ、中国は中国、国ごとの歴史を教えています。少なくとも大航海時代の前はそうです。が、実は古代から世界はグローバルに関連していたそうです。匈奴が押し出されてフン族になりヨーロッパに甚大な影響を与えたように。また寒暖など、気候の影響により似たような事象が異なった地域で同時に起きていたようです。例えば紀元前3世紀の秦帝国とイタリア統合はよく似ているそうです。知らないことのオンパレードです。脱帽。それにしても著者による人物列伝はコンパクトでわかりやすい。備忘します。

世界史への扉 (講談社学術文庫)

世界史への扉 (講談社学術文庫)

プリニウスが長らくヨーロッパ人の記憶にとどめられるのは、ヴェスビオ殉職のためではない。その著作、とりわけ「博物誌」の名で知られる大著のおかげである。…脈絡を失った知識の断片をつなぎ合わせ、ひとつの体系にまこめること。p.163