国家の罠

国家の罠」を読みました。外務省のラスプーチン佐藤優さんの著作です。鈴木宗男氏は彼が言うほど外交知識が豊富で、優れた外交交渉ができた政治家なのだろうか、にわかには信じられない。確かに著者が言うように田中真紀子氏がダメな政治家だったのは、その後の歴史で証明されました。彼の本を何冊も読んでいるうちに、言い回しが鼻についてきました。「こんな難しい意味があることを馬鹿な大衆のあなたは気づかないだろう、そっと教えてあげる」「私はサムライで潔いかっこいい生き方をしている、普通の人は迎合するばかりだ」「私の能力は頭抜けている、知の巨人なんだよ」 備忘します。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

ナショナリズムには二つの特徴がある。第一は、「より過激な主張が正しい」という特徴で、もう一つは、「自国、自国民が他国、多民族から受けた痛みはいつまでも覚えている…」という非対称的な認識構造である。p.132