バカ社長論

「バカ社長論」を読みました。良書です。社長論としてより管理者論として優れていると思います。「儲けたお金で高級外車を買い社長専用車にする人もしばしば見かけます。乗っている本人は快適かもしれませんが、お客様や社員、仕入先にとっては全く効用がありません。p.183」だから会社がボロボロになったのでしょう。クラウンでしたが。備忘します。★★★

バカ社長論 (日経プレミアシリーズ 5)

バカ社長論 (日経プレミアシリーズ 5)

タッフ社員やアルバイトのやっている仕事の大切さに気づかない会社、そして彼らを大切にしない会社は、往々にして失敗するものです。p.28
…スピード経営とは、お金の節約とお金を稼ぐことを時間をかけずにおこなうことです。p.31
スピード経営を実現させる要は、なんといっても人事や総務、経理・財務などの管理部門です。p.36
会社に取って優秀な人とは、利益の高い仕事を自分で創り出し、やり遂げられる存在のこと。そういう人に、雑事を押し付けると、持てる能力を十分に発揮できません。p.43
チャンスを与える。チャンスを活かして能力が上がったら
どんどんレベルの高い仕事を与えてさらに伸ばす。そして、能力に見合った給料をキチンと払う。p.49
会社が求める仕事ができない人、つまり器があっていない人に対し、それ以上の仕事を要求する方が、実は冷たい社長です。p.58
…管理職の仕事の本質とはなんでしょうか。一言で言えば、「気持ちよく部下に働いてもらうこと」となります。…必要なスキルは、部下のフォロー、部下の器にあった仕事の調整、部下の能力を伸ばすための教育p.63
管理職は特権階級ではありません。上司であるということは、役割でしかないのに、自分は社員より偉いんだ、と思うから、つい文句を言うのです。p66
大きな夢を抱けなければ社員は辞めます。細かいことに不満が蓄積されると生産性が落ちてきます。p157