人生の転機

「人生の転機」をオーディブルで聴きました。直木賞作家、長部日出雄氏の講演です。アイデンティティ・クライシスをどう乗り切るか、という一時間の講演です。勤めていた読売新聞を辞め、肩書きを失い、トップ屋、映画評論家で生活できそうになったのに、それも捨て、故郷の津軽に籠もって津軽をテーマに小説家を目指し、見事に成功した人のお話です。
人間には、自分は何者であるか、わからなくなる時がある、若い頃と定年の時に訪れることが多い、「肩書きを失った時、どのようにして自分を取り戻すか?」を自分の軌跡を辿りながら訥々と語っています。少年の頃の夢をテーマにすること、一生、新人でいること、老境に入る私にとって心に染みる内容でした。★