一握の砂

啄木「一握の砂」を読みました。切なくなりました。一番好きな歌。
「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂けて死なむと思う」
函館で碑となっている歌。
「東海の小島の磯の白砂に われ泣なきぬれて 蟹かにとたはむる」
「函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花」
「潮かおる北の浜辺の砂山の かの浜薔薇(はまなす)よ 今年も咲けるや」
「砂山の砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出づる日」
有名な歌。
「たはむれに母を背負せおひて そのあまり軽かろきに泣きて 三歩あゆまず」
「はたらけど はたらけど猶なほわが生活くらし楽にならざり ぢつと手を見る」
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来きて 妻つまとしたしむ」
「ふるさとの訛なまりなつかし 停車場ていしやばの人ごみの中に そを聴ききにゆく」
「石をもて追はるるごとく ふるさとを出いでしかなしみ 消ゆる時なし」
★★