ソーシャルシフト

ソーシャルメディアのテクニックもさることながら、問題はミッションとか、商売の原点とか、基本的なところが大事で、それを使うということは1つの方法に過ぎない。ただその方法に長けていないと会社の存続ができないということがわかりました。社長として、世の中にどのように対応していくべきかということについて深く考えさせられました。社員を巻き込まないと、私がいなくなったあと、この会社はすぐに淘汰されてしまうと思いました。吉澤さんの推薦本だったと思います。ありがとうございます、勉強になりました。備忘します。

ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと

ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと

企業は生活者とあらゆる接点で、今までの考え方を大きく変革しなくてはいけない。透明性の時代、ソーシャルメディアが誘起したパラダイムシフトを、この書籍ではソーシャルシフトと呼ぶ。ソーシャルシフトの背景にあるものは、驚くべきスピードで世界に広がりつつある新しい習慣「シェアの文化」だ。ページ28
もとよりGoogleが担っていたのは、すでに買いたいと思っ持っている人に告知するリードジェネレーションのだった。Facebookはリード創造に加えて、買いたいと思ってくれている人を増やすデマンドジェネレーションの機能も備えている。そのため実際に多くのサイトにおいてGoogleからではなくFacebookTwitterといったソーシャルメディアからの流入量が上回るようになった。サーチから、ディスカバリー の時代へ。人々の行動に変化の兆しが現れ晴れてきた。ページ34
現在、半導体の集積密度は分子の5倍程度にまで縮小化し、ムーアの法則は物理的の限界点に近づきつつある。その一方で、Facebookが牽引するシェアの法則が、ムーアの法則が導いた情報洪水を人間系の生産性を高める形で解決し始めた。それが信頼できる友人による知っておくべき情報の選別、ソーシャルフィルタリングだ。ページ39
ムーアの法則は40年という長きに渡り、それまで存在しなかったコンピューターネットワークを世界中に張り巡らせ、多くの商業勃興させた。それに対して視シェアの法則は、すでに巨大化している情報産業に対して、パラダイムシフトたらすものだ。情報産業は限られた時間の奪い合いのため、産業全体の爆発的な成長促すというより、産業構造の劇的な変化を促進するはずだ。ページ40
つまり腕利き広報の最大の資質は、隠ぺいの技術に長けている事だったのだ。しかしながら、これからはそれらは全く通用しない。それどころか逆に不誠実な態度とみられ、生活者の怒りに油を注ぎなる結果となる。その反感がソーシャルメディアを通じて一般人に広がり、果てしない炎上起こすことになる。ページ69
既存顧客の維持にかかるコストを1とすると、新規顧客の獲得には5から10、異質顧客の再獲得には50から100のコストがかかるとしている。この結果は、いちどでもネガティブなレッテルが貼られたブランドが再度検討リストに入るのは極めて困難で、多大なるかはやコストが必要と。ということを表しているページ82
ソーシャルメディアというある種流行のテクノロジーに過剰な期待や依存するでべきではないと言ってた。ソーシャルメディアではなく、その向こう側にいる生活者にフォーカスするべきだと口をそろえる。ソーシャルメディアで傾聴した声、お客様センターに電話を頂いた声、営業担当や店舗に直接お問い合わせいただいた声、いずれも大切な生活者の声で、その価値はすべて一緒だ。ポジティブな意見だけでなく、批判やクレームに対しても真摯に向き合うことができるかどうかも重要だろう。ページ208
透明性の時代において、生活に共感されるにはどうすればいいのだろう。最も重要なことは「商いの原点」に帰ることだ。不誠実な言動や不毛な社内政治をやめ、社員、顧客、株主、地域の方々、生活者、そして世界にいかに貢献すべきか、自社の存在意義を見つめ直すことから始めるべきだろう。「何のためにこの会社、このブランド、この仕事が存在しているのか?。」企業理念に立ち戻り、シンプルに生活者視点で、あるべき姿を掘り下げ、お題目でなく全社で共有することが大事である。ページ224
…ポイントは現場の力を結集し、そして顧客の真実の声の力を最大限に活用すること、どんな企業においても、顧客の真実の声は絶対的なパワーを持っている。力を持った顧客の声をエンジンとして、力を持った社員が主役となる、トップの支援を得て変革を志す…ページ258