日本古代中世史(1)

放送大学五味文彦先生の「古代中世史を考える」を視聴しました。博多の約千年の歴史解説です。一つの都市のみを縦に掘り下げるという試みは実に面白いやり方です。備忘します。

日本の歴史は百年ごとに大きな変化があらわれている。古代から中世という時代は、天皇、貴族政権から武家政権に移る、あるいは中央集権から地方分権への歴史であった。
国家の歴史書から、戦記物、文書をもとに日本の歴史が明らかになる。今回は地域を歴史を探る例として「博多」を取り上げる。
博多は広く日本の歴史を象徴となっている。日本の都市の原型ともいえる。大陸との出会いの場でもあった。はじめは内陸の太宰府が中心であったが、のちには海岸沿いの鴻臚館に移った。
古代から中国人、朝鮮人が定住していた。唐、宋を経て元寇、明との貿易で大いに栄えた。平清盛後白河上皇と宋の官人との会見を仕組み、一層貿易が栄えた。
足利義満と明・朝鮮は博多商人を仲介として、日朝貿易、日明貿易が盛んになった。
戦国時代には大内氏、大友氏が領有を争った。大内氏は先に滅亡した。その頃には、堺と同じような自由都市であった。