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日本新社会主義宣言

切れ味のよい意見、満載です。亡国に導く三大嘘は「国の借金で破綻する」「日本は公共投資をやりすぎだ」「日本は人口が減って減衰する」だと述べています。「需要創出=財政出動」により生産性を上げることが唯一の解決策だと言っています。納得できるところも多く、検証に値する意見だと受け止めました。
デフレに引きずり込んだのは橋本政権、もっと悪くしたのは小泉政権の竹中氏で、阿部政権はリフレ派にだまされて失敗したとの見解です。フリードマン自由主義を採用した世界は、グローバル化し、貧富の差が拡大し、不安定になったそうです。ニュージーランドが今の日本と同じ政策を実施してひどいことになった事実もあるとのこと。備忘します。

デフレーションという経済現象は一言で書くと、「総需要の不足」となる。この部分は極めて重要だ。デフレとは、「人口減少」が原因で起きるわけでもなく、さらには「貨幣の不足」という「貨幣現象」ですらないのだ。デフレとは生産者が生産したモノやサービスに対する支出の不足、すなわち、総需要の不足なのである。ページ25
…モノやサービスの生産能力を高めるには、たった一つしか方法がない。すなわち、投資だ。そして供給能力を蓄積し、生産能力を高めるためには、設備投資、人材投資、公共投資、技術開発投資の「四投資」が必要になる。ページ29
企業にとっての人材投資とは、実は、「雇用を継続する」ことにほかならないのだ。ページ30
…阿部政権のデフレ対策について振り返ると、いわゆる「リフレ派」が主張する金融政策に過度に期待したことが、最大の失敗だったと思われる。デフレは「総需要の不足」が原因だが、阿部総理は「デフレは貨幣現象」との理解の下で、金融政策つまりは日本銀行にリフレ対策を委ね、挫折した。ページ120
フリードマンが、消費と所得の関係について、「消費者の消費は、恒常的だと考える所得に比例する」と主張したことについては、全面的に賛同する。ページ138
…デフレが継続します、実体経済が…悪化している国では、経営者は金利がどうであろうとも設備投資を増やしたりしない。理由は簡単。儲からないためだ。ページ144
結局、問題はデフレによる資金不足ではなく、…実体経済の需要創出=財政出動に乗り出さない限り、この歪んだ状況に終止符が打たれる日は来ないだろう。ページ145
…所得が多い階層からしてみれば、「なぜ、自分が中間層や、貧困層の公共サービスの費用を多めに負担しなければならないのだ」と不満をいいたくなるかもしれない。とはいえ、負担の代わりに富裕層は「安全的な社会」「拡大する中間層の需要」という恩恵を得られる。ページ152
…我が国でも各種の改革が地方空洞化をもたらしつつある。日本は屈指の災害大国であり、大規模自然災害が、いつ、どこで発生するかわからない。国民は、国土の各地に分散して暮らさなければ安全保障が維持できないのだ。ページ180
…「亡国」に導く「三大嘘」は、以下の3つであると確信している。「国の借金で破綻する」「日本は公共投資をやりすぎだ」「日本は人口が減って減衰する」ページ267
日本は超人手不足を生産性向上によって埋めることで、再び高度成長を遂げる日を迎える。ページ271