仕事脳の鍛え方

みずほ総合研究所の経営参考BOOK 165「今からでも間に合う! 仕事脳の鍛え方」を読みました。筆者は医者です。医者の立場から脳を語っています。脳はほかの臓器と違い、老いても成長する臓器だそうです。年だから仕方がないと諦めることが衰えを加速するそうです。大いに励まされました。備忘します。

脳は年と共に衰えるものだと思われがちですが、それは間違いです。もちろん加齢による老化ありますが、他の臓器と異なるのは、年老いても成長している脳細胞があること、そして年齢を重ねなければ使いこなせない部分が存在することです。年だから仕方がないと諦めることが脳の衰えにつながります。まずは、脳は成長続けるものだということを知ってください。ページ2
ビジネスパーソンに知って欲しいのは、「脳に定年はない」ということです。定年は社会の枠組みに過ぎません。それなのに定年退職すると、新しいことに挑戦する意欲をなくしてしまう人が多いようです。もう定年だからと何もせず人生を無為に過ごしていると、まだまだ成長の可能性を秘めている脳を老化させることにつながります。ページ3
仕事ができる人とは、脳を成長させ続けている人です。新たな行動を起こし、脳に刺激を与えることによって、脳を自分で作り替えているのです。仕事ができない人は、脳をうまく使えていない人です。脳について知りその使い方をなく学べば、仕事脳はどんどん鍛えられます。そして仕事ができる人へと変わることができるでしょう。ページ3
…仕事を増やすためには、次の3つの能力が必要です。・仕事を速くこなす能力・並行して複数の仕事をする能力・脳を疲れさせない能力。ページ12
仕事を早くこなせるようになるためには最小限の脳番地を使う直線脳を作ること、そして、脳番地間の連絡網を枝ぶりよく発達させることが大切なのです。ページ13
仕事を効率よくすすめる方法の2つ目は、並行して複数の仕事をこなす能力を鍛えることです。これには思考系の番地の性質を利用すると効果的です。思考系脳番地は、ある目的に与えられると、その目的を達成しようと、ほかの番地に指示を出します。この性質を利用することを、私は「多重らせん思考」とよんでいます。ページ14
…このように「すべき思考」を「したい思考」に切り替え波に乗って仕事を進めることができれば別の仕事もはかどります。…それぞれの仕事に慣れるまで訓練を続けることによって、複数の仕事を効率よくこなせるようになります訓練の仕方は、直線のの場合と同じように、まずやるべき作業分解しています。その手順をリストアップし、行う項目を書き出して、その一つ一つの作業を事前にイメージしてみるのです。これによって、広範にわたるの番地があらかじめ使われることになります。こうすることで、実際に作業するときの思考と行動のぶれを防ぐことができるのです。 ページ15
脳を休ませるための重要なポイントは、睡眠です。睡眠不足になると脳の血圧が下がり、現実の世界に向けられていた注意が眠りのほうに向かいます。すると入力情報処理する五感の能力が一気に下がり、使えるの番地が少なくなります。ページ17
今日から始める脳のトレーニング
・1日の目標をたて、20字以内にまとめる・上司同僚部下の長所を三つ考える・自分の意見に対する反論を考える・オセロのゲーム中に白黒交換
記憶力を強化するトレーニング
・外国の歌の歌詞を覚えて口ずさむ・毎日10分の暗記タイムを作る・知り合いを二人選び、共通点を探す・前日の出来事を3つ思い出す
コミニュケーション力を強化するトレーニング ページ22
・相手の口癖を意識しながら会話する ちなみに なるほど・選択肢を3つ用意して質問する 今週、来週、今月・相手の言葉に3秒あけて反応する ・店のスタッフに話しかけてみる
理解力を深めるトレーニング
・自己PRを簡潔な文章にしてみる キャリアやプロフィール・昔読んだ本を再読する・部屋の整理整頓、模様替えを行う
・電車内にいる人の心理状態を推測する
情報収集力を高めるトレーニング・不得意な情報処理法で記録を残す・情報得る目的を明確にする
・空きスペースを探して雑踏を歩く・車窓から見える風景に特定のものを探す
情報分析力を強化するトレーニング・言語型か映像型か、チェックする・苦手なことをあえてしてみる・左脳と右脳の連携を活発にさせる
想像力を高めるトレーニング
・1つの言葉からイメージを広げる・新しい趣味に挑戦する・愚痴を諺で表現する