明日の友を数えれば

 常盤新平氏の「明日の友を数えれば」を読みました。常盤氏、晩年のエッセイ集です。昔の友人たちの生き方や死に方を淡々と書いています。日常に喜びを見出すことを覚えなければならないし、死ぬまでやることがあることが大切だと痛感しました。川口松太郎氏や木山捷平氏を愛読されているとのこと、私は読んだことはありません。齢を重ねても知らないことの多さに愕然としました。備忘します。

明日の友を数えれば

明日の友を数えれば

…彫刻展で…「五合庵の良寛さん」を見ることが出来て感銘を受けた。…ン「手を折りて 昔の友を数ふれば なきは多くぞ なりにけるかな」p.115
…「オールド・ミスター・フラッド」というノンフィクション」である。…拙訳を読み返すのは好きではないが、原作は傑作だとあらためて感慨を深くした。p.157
よく読む一冊は川口松太郎氏の「人情馬鹿物語」だ。p.171
…木山さんが病院でよんだ「見るだけの妻となりたる五月かな」p.181