コンテナ物語

「コンテナ物語」を読みました。輸送革命の物語です。起業とはなにか、イノベーションとは何か、M&AやLBOをどう活用するかなど、多くの示唆に富んだ内容です。1960年代に普及した「コンテナ」が世界経済に与えた影響がよくわかりました。それまでの海上輸送は混載方式で荷役の手間や盗難が多発、荷役労働者の労働争議など多くの難問を抱えていました。世界貿易拡大の阻害要因にもなっていました。これを革命的に変えたのが「コンテナ」でした。発明者はトラック運輸業者の「マルコム・マクリーン」でした。世界でも稀有なイノベーターです。マルコム・マクリーンは、「貨物を箱に入れて運ぶ」という卓越な発想を生み出しました。一人の人間が世界を変える壮大な物語に感激しました。「2001年5月30日、マクリーンの葬儀の朝には世界中のコンテナ船が汽笛を鳴らして弔意を表している。P.316」

コンテナ物語

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