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深沢七郎外伝

深沢七郎外伝」を読みました。破滅教の教祖、牧場に隠遁していた人、有名作家に人気のある人との認識でした。ギターの演奏で生計を立てていたこともあるプロのギタリストとは知りませんでした。不幸な人です。片目も見えないし、家族にも恵まれなかった、そんな経験が名作「楢山節考」を生んだのでしょう。「風流夢譚」事件で右翼に追われる身となり、落ち着いた先のラブミー牧場での農耕生活。ヒグマ、ヤギとあだ名される二人の同居者(弟子)との奇妙な生活と顛末。まさに「外伝」です。こんなハチャメチャな人はもう出現しないこもしれないと思いました。備忘します。

深沢七郎外伝―淋しいって痛快なんだ

深沢七郎外伝―淋しいって痛快なんだ

しかし、マスコミも文壇も労働組合もこの事件(風流夢譚事件)に全く無力であった。そして、…マスコミは天皇を扱うときは、嫌というほど神経質だ。太平洋戦争における戦争責任を含め、天皇家に対する批判などとんでもないというのが、この国の良識として定着している。ページ52
「深沢ギター教室」は「音楽はリズムだけだ。思想なんかいらない」と語っていた深沢が、音楽についてストレートに書いた、たった一冊の名著となった。ページ88