なぜ一流のリーダーは東京大阪間を飛行機で移動するのか

「なぜ一流のリーダーは東京大阪間を飛行機で移動するのか」を読みました。外資系の会社で長年秘書をしていた方のリーダー論です。表題の答えは「移動の効率性を考えるのではなく、その後の仕事の結果や成果に焦点を当て、移動する手段を考える」とのことでした。つまり飛行機利用で気分が変わるとか、アイデアが湧くのであれば飛行機に乗るのが一流のリーダーだそうです。概ね順当なリーダー論です。私も少しはリーダーらしくなってきたようです。一流とはいえませんが…。備忘します。

なぜ一流のリーダーは東京-大阪間を飛行機で移動するのか (扶桑社新書)

なぜ一流のリーダーは東京-大阪間を飛行機で移動するのか (扶桑社新書)

マネジメントが上手な人は、相手を信頼し、部下にどんどん仕事を任せます。小さいことは気にせず、重要な大きなところだけを見て、部下の仕事を通じて成長できるようにアドバイスをしたり、フォローアップをしたりします。ページ22
相手の懐にふらっと入っていく人は、目の前にいる相手の心に寄り添う達人です。部下が上司に歩み寄るべきという風潮があるようですが、実は、仕事のできる上司は、上司から部下へと歩み寄っていきます。ページ24
優秀なリーダーたちは、自分の時間よりも、部下を含めた周囲の人たちの時間を尊重しながら仕事を進めています。相手の予定や都合を配慮して、仕事の段取りを組むことで、最終的に目的が達成することを知っているからです。ページ29
一流のリーダーは部下に歩み寄ることの大切さを知っています。時には、部下の視点で物事を考え、部下の考えていることを知る努力をする必要があるのです。ページ42
このように、いちにちの移動の効率性を考えるのではなく、その後の仕事の結果や成果に焦点を当て、移動する手段を考える人もいるのです。ページ56
このように一流のリーダーは、どんなに忙しくても会社の中で走ることをしません。たとえ急いでいたとしても、小走り程度であるという具合です。ページ73
さてここまでいい上司の条件とは、
1 いいかをする上司ではない
2 部下の機嫌を損ねない上司ではない
3 注意をしない上司ではない
という3箇条について見てきました。ページ131
仕事をするなか、あなたが輝いているのは、どんな時ですか? シンプルですが、深いクエスチョン。そこで出た答えは、自分にとって今後の仕事の指針ともなる大切なものになるでしょう。ページ185
仕事を「自分を高める契機」と考える。「あなたの目標はなんですか」と聞かれたとき、常に明確かつ積極的な答えを返せるひとでありたいものです。ページ187
部下から信頼されたいと切望するのであれば、上司側が、行動で示すしか方法は無いのです。行動が伴わないと、気持ちはなかなか伝わりません。どんなにうわべだけの言葉を重ねても、心の奥底まで響くことはありません。上司の表面的な声がけや態度に、部下はすぐに気づきます。言葉より行動で。日々の小さな行動が、信頼を集めるのです。ページ196
部下は上司の背中を見て育ちます。部下はひそかに上司の行動見ています。そして、部下は、上司の気遣いあふれるちょっとした言葉やさりげない行動にとても敏感です。ページ220
上手な叱り方のポイントは次の4つです。・声を荒げない・怒っている理由を伝える・昔の事や同じことを何度も言わない・必要な時にだけ叱る。ページ229

すべての仕事に意味がある。それ以降この仕事は好きだからやろうとかあの仕事は苦手だからどうしようと仕事を選別することがなくなっていきました。ページ241
少し耳が痛い話かもしれませんが、リーダーとなる人は、人としての魅力を備え、周囲から信頼される上司でなければ、部下はついてこないのです。ページ253