生命活動を支える物質

放送大学「初歩からの生物学」第7回 「生命活動を支える物質」を視聴しました。担当講師は二河成男先生(放送大学教授)です。
生物が生きるためには外からエネルギーを取り入れなければなりません。生物は水、タンパク質、脂質、糖、核酸でできています。植物も動物も七割は水で出来ています。植物の二割は糖、動物はタンパク質や脂質が三割で構成されています。水を除くと炭素原子が沢山含まれています。一般的には有機化合物と言われています。生命にとって水が重要です。他の分子を溶かしたり、化学反応の場を提供したりします。温度変化が少ないことが特徴です。タンパク質は酵素反応や輸送、構造の役割を果たしています。生物は20種類のアミノ酸を利用しています。脂質は脂肪としてエネルギーの貯蔵をしたり、リン脂質として細胞膜を構成します。ステロイドコレステロールやホルモンとして作用します。リン脂質は細胞膜を構成していることで、水との相性の違いを利用して選択的に物質の出入りを制御しています。糖はエネルギーの貯蔵や細胞壁の材料、細胞表面での認識に関わっています。核酸は少量ですが、DNA、RNA、ATPの形で遺伝情報、タンパク質の合成、エネルギーに大きな関わりがあります。

生物は細胞からできている。では、細胞は何から構成されているのであろうか。細胞も、われわれの身の回りにある物と同様に分子から構成されている。細胞を構成する分子には非生物世界を構成する分子とは違った特徴があること、さらに地球上のすべての細胞は基本的には共通の分子を利用して共通のしくみで活動していることを学ぶ。