個体の統合と恒常性

放送大学「初歩からの生物学」第9回 「個体の統合と恒常性」を視聴しました。担当講師は 二河成男先生(放送大学教授)です。
細胞が集まって生物になります。生物の個体の構造や仕組みと維持の方法を説明します。生物は、分子、細胞、組織、器官、器官系、個体といった階層化された構造からできています。生物におけるシステムとは、「個別の要素が集まって相互に影響し合いながら全体として統一的な機能を有するまとまり」と定義できます。細胞はシステムであり、組織、器官もシステムです。生物は物理的環境、科学的環境、生物的環境のもとにあります。生物は、これらの環境変化に対応しています。生物は変化に対応しています。これを恒常性の維持(ホメオスタシス)といいます。恒常性の維持が生物の特徴とも言えます。例えば交感神経や副交換神経の働きにより生命活動の維持をおこなっています。内分泌系も同様です。

多細胞体制をとる生物の体は、細胞、組織、器官、器官系、個体といった階層化された構造からなる。各構造の働きをほどよく調節することによって、個体としての統一性が保たれている。ここでは、個体にみられる細胞を基盤とした階層構造と、統一性を支える生体内の調節機構について学ぶ。