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アレルギー医療革命

「アレルギー医療革命」を読みました。NHKで2015年に放送されたものに最新の情報を付け加えて出版した本です。衝撃的な報告です。20年以上前に、中国勤務の経験のある後輩から花粉症についての話をききました。「中国の屋台で飲食すれば身体に虫が湧いてたちどころに直る、中国人にアレルギーはない」と。それが半分当たっていたのに驚きました。アレルゲンから遠ざけるのではなくアレルゲンを体内に取り込むことによりアレルギーを防止するという画期的な見解です。きれい過ぎる環境がアレルギーの真の原因でした。備忘します。

アーミッシュがアレルギーになりにくい秘密は家畜が出す細菌にありました。それを体内に取り入れるとTレグが増えるのです。Tレグはアレルギーを抑え込む非常に重要な役和露を持っています。私たちはもうアーミッシュのような昔の生活には戻れません。でもこのTレグをコントロールすれば、世界に広がるアレルギーの急増を食いとめることができるかもしれません。ページ44
,若いうちに細菌の多い環境で生活すれば、アレルギーになりにくい体になれるのか? ということ。答えはイエスだ。ムテイウス博士の話によると、生まれてすぐから3歳までが、細菌接触の効果で多くのナイーブTレグが作られる可能性があることが調査の結果から見えてきている。さらにもうひとつ、博士の興味深い研究結果が出ている。細菌接触の多い環境で生活していたり、細菌が多く含まれる生乳を飲んでいた妊婦から生まれた子どもは、Tレグが多く、アレルギーを発症しにくいという事実だ。ページ76
最近を体内に取り込めば、アレルギーは改善に向かうというこの新たな知見は、アレルギーの新治療という形で、生かされつつある…ページ84
「私たちがこれまで指導してきた、アレルギー食品を避けるという方法は、失敗だつたのかもしれません」ページ107
「ピーナッツアレルギーの新たな予防法として、とても興味深い結果が得られました。子どもたちが非常に早い段階で敢えてピーナッツを食べることによって、ピーナッツアレルギーを予防できることが判明したのです」ページ119
まずひとつめは、第2章ぐ紹介したTレグという新たな免疫細胞の発見だ。…-Tレグをうまくコントロールしてその攻撃を止めることができれば、アレルギーの治療は可能になる。さらにこのTレグを事前に体内で増やしておけば、アレルギーを予防することもできるのだ。…そして2つめは、第3章で紹介した、アレルギーを予防するためには、実は幼少期にアレルギー食品を避けるのではなく、逆に食べた方が良いという発見。…そして3つめは、本章で紹介した、アレルギーになる本当の原因だ。本来は異物が入り込んではいけないはずの皮膚からアレルゲンが入ると免疫細胞は臨戦態勢になり、その。免疫はその異物を攻撃対象として記憶し、その結果、アレルギーを発症してしまうということ。…こうまとめてみると、非常に興味深い事実が見えてくる。なぜなら、皮膚と腸、同じ体の一部でありながら、異物が入り込んだ時に起こる免疫反応は真逆だからだ。ページ159
アレルゲンを安全な形にして体内に入れる。するとTレグが増え、私たちの免疫はそれを攻撃対象と見なさなくなり受け入れる。論理的にはそうですが、実際にどんなアレルギーに応用できるのか、それが私が興味を持つところです。今までのところ、私たちの免疫はセオリーに忠実なようです。ページ206