最新戦略PR 入門編

「最新戦略PR 入門編」を読みました。ネサンスの髙﨑さんの紹介です。実は二度目で、1年前に一度読みました。売上アップは「空気」を作ることだと説いています。先日読んだ「新しい広報」にも言及がありました。「戦略PRは費用がかかる、中小企業では難しい」との見解でした。道南時代は、まだ使えるお金が少しはありましたが、我がロビームは極小企業で、全くお金がありません。ブランドもないし、広告や営業の力もない、そんな会社が存続するためにどうしたら良いのか?  答えを見つけるための読書です。明快な事業コンセプトの重要性を理解しました。それなしにテーマは決まらないし、本書のような方法論は無意味です。それにしても、売れる「空気」を作り出すのは結構難しいです。現実とのフィッティングには一工夫も二工夫も必要です。備忘します。

消費者は変化してしまったのだ。もう、後戻りができない。今までのやり方だけじゃものは売れない。そんな時代がやってきた。この本で僕は、そんな難しい時代に1つの解決策を提示したい。それが空気を作る、という発想だ。消費者を買いたい気分にさせる空気。商品を売るために作り出す空気。そしてそんな空気を作り出せるのが戦略PRという手法なのだ。ページ4
カジュアル世論の形成に必要な3つの要素を開設しよう。次の3つだ。「おおやけ」「ばったり」「お墨付き」ページ77
低コストで信頼性の獲得に適しているのはPRだが、コントロールしにくいのが難点だ。一方で広告の良さは内容も情報発信のタイミングもほぼ100パーセントコントロールできるということ。自分のわがままを通せば通すほど、金は掛かりますよということで、なんだか世知辛いがそういうことなのだ。ページ102
カジュアル世論を作るためには、この三要素それぞれに合わせたメディアや第三者的な存在を活用していくといなのだ。こんな具合に…⓵空気を生み出すためにマスコミの活用 ⓶ばったり感を生み出すために口コミの活用 ③お墨付きと生み出すためにインフルエンサーの活用。 ページ128
マスコミを巻き込む具体策は、正直言ってそれほどバラエティーにとんでいるわけではない。むしろ中身の工夫が大事だ。マスコミを巻き込むと言うと派手にも聞こえるが、所詮は人間同士の信頼関係。実は結構地味な作業だったりもする。代表的な方法をいくつか紹介しよう… ①プレスリリース ②ファクトシート  ③メディアセミナー ④パブリシティー調査・研究 ⑤メディアツアー。ページ136
戦略PRは、単なるパブリシティではない。消費者動かす大きなうねり、つまりカジュアル世論を作るノウハウだ。まずはテーマが必要だということ。テーマは商品から発生するというよりも、社会や消費者の関心事から設定する。そして、それを広げるために、マスコミ、口コミ、インフルエンサーの3つのチャンネルを戦略的に組み合わせる。その結果、カジュアル世論に必要な要素、おおやけ、ばったりお墨付きが生まれる。ページ156
厄介なソーシャルメディアの世界だけど、これはもはや僕たちの生活に不可欠なものだ。戦略PRによる空気作りと、ソーシャルメディアの情報環境、そしてそれを生かしたソーシャルメディアマーケティングは、どのように融合されるべきなのか。「自分ゴト」…自分事自分に関係があると思う。「仲間ゴト」…仲間みんな知っている。「世の中ゴト」…誰に話しても知っている。「話題の影響範囲」という観点から考えると、この3つがあるバランスで成立したときにその話題がパワーを持ち人を動かすことになるだろう。ページ223