幸せはガンがくれたー心が直した12人の記録

「幸せはガンがくれたー心が直した12人の記録」を読みました。先日、健康診断を受けました。生まれて初めて内視鏡検査をしました。横になりながら先生の説明と画像を見ていました。「胃潰瘍です」あっさりと宣告され、「ガン細胞の可能性があるので細胞を採取します」と。もともと造影剤の検査のつもりでしたが、「空きがない」とのことで、渋々、内視鏡にしました。「これがガンなら、もしかしたらツイているのかも、ガンの治療は大変だろうなあ」との複雑な思いが錯綜して、心千々に乱れました。もしもに備えてこの本を読んでみました。少し強くなりました。備忘します。

幸せはガンがくれた:心が治した12人の記録

幸せはガンがくれた:心が治した12人の記録

人は癌と戦うために生きているわけではない。たかだか数センチの腫瘍に人生が覆い尽くされることはないのだ。ページ66
失望が症状を悪化させ、希望がそれを改善させ…毎日、どこの病院でもどの患者にも、小さいが確実な変化が起こっている奇。跡的な回復の芽も育っているに違いないのだ。ページ72
西洋医学の父と讃えられる古代ギリシャヒポクラテスが、病気を治す、一番大切なものは、「言葉」であると言った。「薬草」「メス」がそれに次ぐ。ページ83
つまり、5年生存率の向上は、癌の治療技術の進歩というよりは、診断技術の進歩があったからに過ぎず、見かけ状のものに過ぎないというとも言うのである。となれば、手術、放射線抗がん剤を武器とした3大療法が、がんとの闘いに勝利を収めつつあるとは、とても言えない。ページ118
ガンは全身病である。ガンは慢性病である。ガンは免疫失調の病気である。そして、ガンは心の病気である。ページ124
ではその免疫機能低下させる何らかの理由とは何か。その最大のものは、ストレス、そして否定的な心の持ち方である。ページ127
なるほどあなたは、そして私は、ガンに関しては素人かもしれない。しかし、私たちは一人一人、自分の人生の専門家である。生きることの、専門家である。権威に頼るな。人任せにするな。そして、自らの力を頼め。ページ148
手術もしたし、放射線も浴びた。だからもう治るんだと思い込む。それだけ、その気持ちだけ持てば良いんですよね。それならできる。それもできないんじゃ、やっぱり死ぬしかないかもしれない。人頼みで、医者任せで、医者が何とかしてくれると思ったら、ダメですよ。死にますよ。患者が病気に負けてしまったら、もうその時は終わりですよ。ページ176
アメリカのカールサイモントンが、今からおよそ20年前に開発した。体内の白血球がガン細胞を殺してしまうというイメージを繰り返し思い浮かべることにより、全身に実際にそのような反応起こさせ、ガンを治療しようとするものである。ページ190
ガンに勝つには、どうしても、肯定的で前向きな態度を取らなければならないと思います。あきらめないで、自分で努力して、何としても生き延びるんだという意志が必要です。どんな治療法を試すにしても、自分は絶対にガンに勝ってやるんだという気持ちと態度が肝心なんだと思います。ページ205
病気というものは、必ずしも悪いことばかりではない。心や生活の誤りに気づかせてくれる警告なんです。ありがたいものなのです。病気を通じて、人間的に完成に近付いて、ワンランク上がっていく、自己実現ができていく、そういうチャンスなんです。それを先程の繰り返しなりますが、医者が不用意に手を出して、そういう機会を殺してしまうのは、どうでしょうか。ページ218