ライフログビジネス

ライフログビジネス」を読みました。2009年の出版です。随分昔の本です。その後、ライフトラッキング(生活記録)のソフトは進化していません。需要がないか、使い勝手が悪いのでしょう。レコメンド、行動ターゲッティングは進化しました。「IDポータビリティー」「データポータビリティー」は、実現しました。要するに儲ける為のライフログ活用ビジネスは進化しましたが、個人のライフログをまとめるビジネスは、 まだ十分ではありません。エンディングノート自費出版に興味を抱く顧客層をターゲットにすれば、ビジネスチャンスあると思います。備忘します。

ライフログビジネス

ライフログビジネス

記録の自動化はさらに進んでおり、パソコンや携帯で操作したことをそのまま記録するアプリケーションも出始めています。これらはライフトラッキングと呼ばれています。例えばAllofMeというサービスでは、スケジュール帳のような画面にブログ写真やビデオ検索ホームページのアクセス、パ ソコンや携帯で再生した音楽や動画、メールなどが時間軸に沿って並べられています。ページ73
このように、ライフログを利用したサービスを作る場合には、まずは多くの情報収集し、利用者視点に立った分析が非常に重要になります。リアルの世界でのノハウと言われているものもものも、結局、属人的な情報の収集と分析によるものです。これをデジタルデーターの蓄積と統計に基づく分析に置き換えることが、ライフログを利用したサービスの根幹部分だと言えるでしょう。ページ89
ライフログを利用したサービスが最終的に目指すところは、意外性のある有用なものを提供することにあるのかもしれません。これは個人の潜在意識を知ることができなければできず、少々ハードルが高そうです。ページ121
情報そのものについてではなく、これを利用するために必要な機能についてはどうでしょう。ライフログを実現するために必要な機能を列挙しました。①個人のさまざまな情報をデジタル化すること ②自動的に蓄積すること ③再利用すること。以上3つがその根幹です。ページ146
ネットワーク端末センサーソフトウェア、これらの進化がライフログという新しい概念を誕生させました。そして、レコメンド、行動ターゲッティングなど新しいマーケティング手法を生み出し、agentという自分の分身までが実現しようとしています。ページ162
このような競争環境が実現しなければ、ライフログを利用したビジネスは活性化しませんし、利用者本位で顧客満足度の高いサービスは創出されません。そのためにも「IDポータビリティー」「データポータビリティー」の実現は重要です。ページ172