街道をいく モンゴル紀行

NHKスペシャル 街道をいく 第1シリーズ第2回 モンゴル紀行」をオンデマンドで視聴しました。日本の源流の一つ、モンゴル紀行です。農耕民族は大地を穿ち傷つけるが、騎馬民族は、草地を傷めることはしません。穿てば、土地は乾燥し草原にならず、放牧はできなくなるからです。家畜の行くままに移動するため、家も持たず、持ちものも少ない、よって欲望も少ないそうです。モンゴルの少年が祭りの馬のレースに参加、走り終わったと同時に馬が死んで少年が涙にくれるシーンがありました。家畜とともに生きる民族の様子がよくわかりました。司馬遼太郎の取材時の通訳の女性が73歳で出ていました。20年前のことをよく覚えている聡明な女性です。日本語は抜群に上手です。日本語がうまいので、中国共産党にご主人とともに逮捕され、モンゴルに放逐された人です。のちに司馬遼太郎は彼女を主人公に小説を書いたそうです。番組紹介文を転載します。

作家・司馬遼太郎が、幼い時からあこがれ続けていたモンゴル。初めて訪れたのは、日蒙国交回復から2年後の昭和48年(1973)でした。司馬はロシアのハバロフスクイルクーツクから、モンゴルのウランバートル、南ゴビを巡り、東アジア全体からモンゴルの歴史と「遊牧という文明」を考察しました。第2回は、司馬の愛したモンゴルで、「奇跡的なほど欲望少なく生きている」人々の姿に、未来への可能性を見ます。