漫画 君たちはどう生きるか

「漫画 君たちはどう生きるか」を読みました。漫画版が200万部を越えるベストセラーになっているとの評判を聞き読んでみたくなりました。子供向けの哲学書ともいえます。自分で考えること、生産関係、貧しさ、人間の価値などを通じて正しい生き方を指し示しています。戦前に書かれた本ではありますが、時代を超えて生き続ける内容です。主人公コペル君が友人を守るとの約束を果たせず悩みに悩むくだりがあります。はしなくも、自分の経験を思い出して悔恨の念にとらわれました。50年以上前の小学校時代、放課後に3階からはげ頭の理科の先生が通りかかるのを見て「ハゲ!」「太陽!」などと皆で叫びました。親愛の情を示す気もありました。私も叫びました。先生、ひどく怒って「ハゲといった奴、誰だ!」3名が名乗りを上げました。彼らは顔が腫れるほど何度も殴られました。私、名乗りを上げる勇気がありませんでした。殴られる彼らを見ながら、恐ろしさと後悔で震えていました。猪之良君、金子君、申し訳なかったです。彼らにそのことを話したこともありません。この本をきっかけに、決着をつける時期が来たように思いました。卑怯を詫びなければいけない。正直な彼らの勇気をたたえなければならない。備忘します。

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

(大事なことは)…いつでも自分が本当に感じたことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えていくことだと思う。