萱笠

19日夜に「萱笠(すげがさ) 」「釣忍(つりしのぶ)」をライブ「読み語り響の会」で聴きました。山本周五郎の作品です。場所は中野のテアトルBONBONです。会代表は、長谷川稀世という方で、長谷川一夫さんの娘さんだそうです。出演の家中さんは知り合いです。アニメの声優でもあります。心にしみる人情話です。目をつむって聞いているとその情景がはっきりとあらわれてきました。ハープや電子オルガンの伴奏も秀逸でした。来年は10周年とのこと。来年も聞いて見たい。備忘します。

「読み語り響きの会、心に沁みる日本の物語小説を単なる朗読ではなく読み語り朗読劇として皆様にお届けしたいという趣旨のもとに、平成22年(2010年)に結成された読み語り響きの会。旗揚げ公演より山本周五郎の作品を取り上げ、個性的な俳優たちが織りなす朗読劇を語りの3-Dとしてお楽しみいただいております。」
萱笠
戦国の世、浜松城外にあきつという足軽の娘がいた。冗談から出た嘘から彼女は出陣中の吉村大三郎の嫁として扱われ、真実を伝えるぬまま彼の母、より娘と暮らすことになる。そんな折戦場の大三郎から手紙が届く…。
釣忍
元芸妓のおはんを女房荷物棒転振り、魚屋の定次郎は慎ましいながらも幸せな日々を送っていた。ある日定次郎の兄だという男が訪ねてきて、定次郎が日本橋の大店の跡取り息子であり、義兄である自分に気兼ねせず店に戻ってほしいと告げる。おはんは自分の過去と定次郎のために身をひこうと決意するが…。