到知 2018年9月号

「到知 2018年9月号」を読みました。しばらく積んでありました。この雑誌は「生き方」を指導する本です。道徳家や企業で成功した方などのインタビュー記事が多いのが特徴です。教養溢れる雑誌で気合を入れないと読む気になりません。連載小説の童門冬二徳川家康」は気楽に読んでますが…
さて本号で興味を持った記事は一つです。舩橋真俊氏「協生農法の挑戦 ーすべての生命が輝き、協生できる社会を目指すー」は驚くべき内容でした。多種多様な植物をうまく混在させると、耕すことなしに、肥料も農薬も一切使わないで、生産性を向上させたり砂漠の緑化ができるそうです! ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究員だというのも驚きです。昆虫も雑草も協生することで、生物も生き残るし、穀物もたくさんできる! 素晴らしい考え方と技術です。農薬、農機具、肥料のメーカーには嫌われるかもしれませんが…備忘します。
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本当に今必要なものは何か、人間が他の生物とともに持続的に生きていくために何が本当に大事なのかをぜひ考えて欲しいんですね。…特に現在、人間活動によって地球史上六回目の大絶滅が起きてると言われます。今のレベルの人間活動が数百年続けば、75%の生物種が絶滅すると予測されています。これは地球史上かつてなかった絶滅速度です。農業生産と環境問題・健康問題の相剋を根本的に解消することで、文明の持続可能性を高め、結果として人間や動植物を含めたすべての生物の最大多数の苦しみを減らしていくのが協生農法だと考えています。