到知 2018年10月号

「到知 2018年10月号」を読みました。今回の特集は「人生の法則」です。興味が沸いた記事は二つで、一つは 「21世紀の幸福学が教える幸せの法則」、ロボット学者で科学の立場から幸福について研究を続けてきた前野隆司氏が導き出した「誰もが幸せになれる法則幸せの社会の作り方」とは何かを説明しています。前野氏は、慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科教授です。幸せは、四つの因子から説明できると断言しています。すなわち、「やってみよう因子!」(自己実現と成長の因子)、「ありがとう!因子」(つながりと感謝の因子)、「なんとかなる!因子」(前向きと楽観の因子)、「ありのままに!因子」(独立と自分らしさの因子 )です。もう一つの記事は「人生で大切なことは歴史から学んだ」童門冬二さんと水戸岡道夫さん、90歳を超えた二人の対談です。なかなか味があります。 備忘します。
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学生たちと共に因子分析を行った結果、2012年ごろ、この要因を満たせば誰も幸せになれるという因子が得られました。それは次の4つの因子です。第一因子「やってみよう因子!」(自己実現と成長の因子)、第二因子「ありがとう!因子」(つながりと感謝の因子)第三因子「なんとかなる!因子」(前向きと楽観の因子)、第四因子「ありのままに!因子」(独立と自分らしさの因子 )ページ31
あらゆる物事によってつの因子を満たすような設計を織り込んでいくことによって、誰もが普通に生活するだけで幸せになれる社会を実現できるはずです。また4つの因子を満す幸せな人は、不幸せな人より寿命が長く、新しい物事を生み出していく創造性も高いことが分かっています。ページ32
私が実際に行っている4つの因子を満たすワークをご紹介しましょう。方法は簡単です。「やってみよう因子」を高めるワークでは、参加者同士数人のグループになり、お互いの夢や身近なことで目標にしてることなどを発表しあい、シェアしてもらいます。「ありがとう因子」や「あなたらしく因子」を高めるワークでは、グループになった同士で感謝の言葉や助言を伝えあったり、自分らしい点を発表しあったりしてもらいます。これもごく簡単なワークですが、やってみると驚くほど効果があります。
要するに現代人は日々の時事的なニュースや娯楽的な話題にばかり関心が行きすぎ、お互いに夢や目標を語り合ったり、感謝の言葉を伝えあったりという、幸せに、より良く生きていくための根本的な会話をあまりしなくなってのです。ですからお互いに褒め合う、感謝の言葉を伝えあう、そうした日々のちょっとした意識づけで皆が幸せになれるのです。ページ33