心理カウンセラーが教える「聞く」技術

「聞く技術」を読みました。一般的なカウンセラーの心構えとテクニックの本です。易しく書かれているので理解しやすいですが、深みがありません。備忘します。

心理カウンセラーが教える「聞く」技術

心理カウンセラーが教える「聞く」技術

聞き手からすれば「停滞している」空気を変えようかと、位の軽い言葉かもしれませんが、話し手はその言葉に反応する必要が出てきます。結果的にそれに追われて本当に自分の話したかったことが遠ざかり、何のためのやりとりか分からない、不毛な時間になることも。話し手が言い澱んでも聞きては動じることなく、下手に言葉をつなごうとせず、にさりげなく待つようにしましょう。ページ34
男性がヒートアップしやすい傾向のある女性の話を聞くときに、胸に刻んでおかなければならないのは、理性を背景としたアドバイスはまず遠ざけたほうが無難ということ。男性は「解決」を欲しますが、女性が求めてるのは「共感」。女性の場合は、相手が男性である時の比ではなく、ただただ話を聞くのが正解なのです。ページ37
話を聞くときはできれば30分に一度は休憩をとり、予め終了時間を設定しておいた方が賢明です。ページ54
言語コミュニケーションにおける二つ目の要素は、話し手への共感を表すということです。たとえ、話の内容に「ん?」と思っても、それを抑えて。自分が話し手の立場ならどうかを考え、話し手の気持ちに共感してください。ページ74
相手への共感を伝える手段としては、話し手が言ったことをそのまま繰り返す「おうむ返し」も有効です。ページ75
時に、日常生活の中でも、少し立ち入ったことを相手に聞かなければならない場面に遭遇することがあります。そんな時、重要なのが普段からの信頼関係なわけですが、もう一つ有効とされるテクニックが自己開示です。ページ90
参考までにということで自分の意見を言うのはもちろん構いません。しかし、できればお勧めしたいのは、話の内容に対して中立的な立場からの「情報提供」することです。ページ97
第一印象に影響及ぼすのは、表情や態度など外見が55パーセント、声が38パーセント、話の内容が7パーセント。ページ127
理解して欲しいと話している相手の思いに水を差すような発言を避け、聞き役に徹して共感してあげることがポイントなのです。そうすることで、相手は理解してくれていると感じ、信頼感から本音を話してくれるようになります。そして、そうやって話して行くうちに、本人も自分の心の声に気づき、解決方法や対処法を自分で見つけることもできるのです。ページ136
人は名前を呼ばれると嬉しいものです。名前覚えてくれているという事以外に、自分を表している名前をよく呼ばれることで、人は無意識に自分を認めてもらっているという特別感を感じるのです。ページ144
カウンセリングの現場では、聞き手であるカウンセラーは相談者であるクライアントの本来の生命力の可能性を信じ、待ち続けます。話し手自身が決めたことこそが本質的な問題の解決に結びつくものだからです。ページ190

f:id:tao-roshi:20181106113005j:plain