97歳の幸福論

「97歳の幸福論」を読みました。これはよい本です! 感服しました。笹本恒子さんは1914年東京生まれで、1940年日本初の報道写真家となりました。その後、ブランクを経て71歳で復帰、現役のカメラマンとして活躍中です。一読をお薦めます。笹本恒子さんはすごい人です、小篠綾子さんみたいです。備忘します。

97歳の幸福論。ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣

97歳の幸福論。ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣

<老いてなほ艶とよぶべき ものありや 花ははじめも 終わりもよろし> …歌人斎藤史さんの一首。毎日を楽しく素敵にバラ色に過ごして、枯れ木ではなく、美しいドライフラワーになれるように…この本を書きました。(序)
食は文化じゃないかしら。…ちゃんとだしをとってお料理を作り、合う器を選んで盛りつける。それが日本に生まれて、生きていることの証なのです。ご飯は左、みそ汁は右、焼き魚の頭は左側…(p.53)
「長寿」の薬?は、このふたつ…大好物は赤ワインとチョコレートとチーズとパン!(p.62)
毎朝の体操をあなどってはいけません、ごらんください、この体!…朝起きたばかりのときは、わたしも大変です。…起きたばかりのときが一番、体がカチカチ、ズシンと重たい。…しばらくはもぞもぞしていて、起き上がる準備ができたら、ヨイショッ、と壁などに掴まり、ようやくのことで「立つ」のです。(p.65)
若いときは薄い色が似合う人も多いけれど、年齢を重ねてくると、薄い色どうしはダメなのです。(p.80)
50代、60代は女性の爛熟期と、皆さんによく話します。…女性は50代、60代になると、それまでにとらわれていたものから解放されて、”自分”になってくるのです。そこで初めて個性が顔を出すのです。爛熟期はそういう年頃。ですから爛熟期をどう過ごすかで、人生のバラ色度がまったく違ってきます。(p.109)
言葉遣いには、その人が表れます。お気をつけくださいね。(p.117)
わたしはよく手紙を書きます。…礼状は早いに越したことがないのです。(p.142)
新聞を読まない人が最近増えているんですって? ネットですませてしまうのですって? 新聞のよい点は、自分の興味のない事柄も、勝手に目に飛び込んでくることだと思うの。(p.145)
みなさまに申し上げたいのは「人生で”もう遅い”という年齢はない」ということです(経験者は語る、です!)。そのときどきのお年で、思いついたことに取りかかってみてください。…あきらめないで、希望を持って生き続けることこそが、バラ色の人生−。(p.157)